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音楽療法士は海外で活躍できる?

音楽療法士は海外で活躍できる?

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音楽療法士の資格を取得した場合、海外でも活躍することは可能なのでしょうか。日本以外の国で音楽療法士として活躍したいと考えている場合、どのようなことが求められるのでしょうか。さらに、世界中の音楽療法士が集まる「世界音楽療法大会」について解説します。

世界中で音楽療法士が集まる世界大会での発表も

海外で活躍するイメージイラスト
海外で活躍するイメージイラスト

音楽療法は世界中で行われており、ますます需要は高まっています。2017年には「第15回世界音楽療法大会」が初めて日本で開催されました。この世界音楽療法大会は2年おきに開催されるもので、30年以上開催されている歴史ある大会です。日本で開催された2017年大会は横浜で行われ、ヨーロッパ諸国やインドやブラジルなど、世界中から音楽療法士が集まりました。私も英語で研究発表を行い、各国の音楽療法士と交流することができました。海外の、特にアメリカやヨーロッパは研究が進んでいることもありますので、こういった世界大会で各国の音楽療法士と交流したり、さまざまな国の音楽療法について学んだりすることはいい刺激となっています。海外の方からは、「音楽療法士の資格を保有していないなんてありえないよね」と言われてしまうこともありますので、こうした世界大会に参加するためには、やはり「音楽療法士」を取得していたほうが世界の方を相手にするなかでも説得力が生まれるのではないかと思います。

海外で資格を取得すれば可能

海外で日本人が音楽療法士として活躍することも、もちろん可能です。しかし、イギリスでは英国音楽療法士 Dip.MT(NR)、アメリカでは米国音楽療法学会認定MT‐BCなど、国ごとに資格が異なり基準にも差異があるため、自分が働きたいと考えている国の資格取得が求められることがあります。日本人が海外の音楽療法士の資格を取得することは可能ですし、実際に複数の国で音楽療法士の資格を取得しているWライセンスの人もたくさんいます。
とはいえ、実際に海外で音楽療法を行うには苦労することもあります。例えば、“国民性による音楽の好み”は日本人と海外の方では違いますよね。16ビートを刻むリズムにテンションがあがる国もあれば、日本人は和太鼓の音に心地よさを感じることもあります。そういった国民性のような“DNA”を理解できるかどうかは大きな問題かもしれません。さらに、「あのころに流行した音楽」といった会話で心を通わせることが難しい場合もあります。もちろん、そういった国民性だけでなく、語学の壁もあります。国民性と語学の壁、どちらも問題ないようであれば海外でも通用する音楽療法士になることは可能です。海外で活躍したいと考える場合は、あらかじめどこの国で音楽療法を勉強して資格取得をすべきなのかを考えて進路を決めることをおすすめします。

取材協力

富山 美由紀

音楽教室「ミュージック・コア・ミユキ」主宰。日本音楽療法学会認定音楽療法士、同学会関東支部幹事、身延山大学特任講師。2017年に日本で初めて開催された第15回世界音楽療法大会において研究発表を行った。

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