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音楽療法士の歴史を知ろう

音楽療法士の歴史を知ろう

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“音楽療法”の歴史は古来までさかのぼります。音楽の力が人間の身体(しんたい)に大きな影響があることは、かなり昔から意識されていたようです。しかし、日本の“音楽療法士”の歴史はまだ浅く、誕生から20年ほどしか経っていません。音楽療法士が誕生するまでの歴史を見てみましょう。

古来より音楽は儀式や呪術・医療に使用されてきた

日本の「音楽療法士」の年表
日本の「音楽療法士」の年表

音楽療法の歴史はとても古く、古来よりさまざまな国で宗教の儀式や呪術、医療に使われてきました。例えば日本では、卑弥呼の時代から医療や祭り、治療などは能力をもつとされる人物が担っていたとされています。時代が進むにつれ、医療は医者が、神道は神社で巫女が、というふうに枝分かれをしてきました。
例えば、インドネシアには「ケチャ」という儀式があります。女性を中心に据え、その周りを数十人から百数人もの男性が「チャッチャッチャッチャッ」とリズムを取りながらぐるぐるとまわるものですが、だんだんそのスピードを上げていくことにより、みんながトランス状態となります。トランス状態になることで神を降臨させることができると言われているのですが、この様式から考えるに、古来より意図的に音楽の力が人間の能力に影響を与えていたのではと予想できます。
このように、どの時代・地域であっても、太鼓・笛など音楽は宗教の祈りごとや儀式、医療にとっては欠かせない存在だと認識されてきたようです。

日本の「音楽療法士」の歴史はまだ新しい

音楽が卑弥呼の時代から医療などに使われてきたとはいえ、日本の音楽療法士の歴史はそれほど古くありません。日本音楽療法学会「音楽療法士」の歴史を見てみましょう。
1986年 「日本バイオミュージック研究会」設立。のちに「日本バイオミュージック学会」と改称
1994年 「臨床音楽療法協会」設立。それまでは音楽療法と言えば脳波の研究ばかりだったのが、実際の対象者の様子とともに介護の臨床などにも応用されるように
1995年4月 「日本バイオミュージック研究会」と「臨床音楽療法協会」が合併し、「全日本音楽療法連盟」が設立
1997年 民間資格である「音楽療法士」の認定を開始
2001年4月 「日本バイオミュージック学会」、「臨床音楽療法協会」、およびその合同組織としての「全日本音楽療法連盟」は解消。「日本音楽療法学会」が設立され、会員は日本音楽療法学会に合流
2018年4月 「日本音楽療法学会」が一般社団法人化

高齢化社会により国家資格化の動きもある

高齢化社会が日本中の課題となっていますが、近年、行政は在宅ケアを奨励するようになりました。それに伴い、音楽療法はますます需要が増える業種だと考えています。特に、音楽療法を行った場合とそうでない場合の差に注目が集まり、その確実な効果を認める方も増えてきました。
そこで、日本音楽療法学会では現在、音楽療法士の資格を民間資格から国家資格化させるための動きが活発になりつつあります。現在の音楽療法には保険が適用されませんが、国家資格化され、さらに保険適用されるようになれば、病院などでより音楽療法を取り入れやすくなることにも期待が高まっています。

取材協力

富山 美由紀

音楽教室「ミュージック・コア・ミユキ」主宰。日本音楽療法学会認定音楽療法士、同学会関東支部幹事、身延山大学特任講師。2017年に日本で初めて開催された第15回世界音楽療法大会において研究発表を行った。

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