中学時代に被災した「北海道胆振東部地震」をきっかけに、「人の命を助けられる仕事がしたい」とこの分野を目指した松田さんに、救急救命士学科の学びの魅力を伺いました。
CPA(心肺機能停止)の練習は、静脈路確保や気道確保など、個別に練習していた作業を総合してチームで行わなければいけないので、仲間との連携は必要不可欠です。緊急時を想定したシミュレーションを仲間同士で何度も重ねることで、実際の現場で対応する能力が身に付くので、授業はもちろん、放課後なども残って積極的に練習しています。同じ目標を持つ仲間たちが協力してくれる環境なので、常に向上心を持って取り組めます。
救急救命士の技術を習得するために必要となる機材や設備が揃っているので、現場をイメージした練習ができることが大きな魅力です。先生方はとてもフレンドリーに接してくださるので質問しやすく、練習時はそれぞれの行動で疑問点などあれば積極的に聞くようにしています。また、多くの現場で活躍された経験を持っているので、教科書には書かれていない、現場でのリアルな体験談なども話してくださりとても勉強になります。
救急救命士として必要な、人を助けるための知識や技術は勉強や練習で身に付きますが「それを何のためにどうして行うのか?」といった具体的な理由や意味を理解することが大切だと思います。ただ作業するのではなく、ひとりの人間を相手にしているという意識を忘れないことを心がけています。将来は、国内外問わず、多くの人を助けられる救急救命士になりたいので、英語でのコミュニケーション能力も磨いていきたいです。