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自衛官になるには
高校卒業後(見込みを含む)に自衛官になるには、いくつかのルートがあります。陸上・海上・航空自衛隊で中核を担う、曹という階級の自衛官を養成する一般曹候補生。陸上自衛隊では2年、海上・航空自衛隊では、3年を一任期として勤務する自衛官候補生。階級のつかない国家公務員として幹部自衛官を養成する防衛大学校などの教育機関。海上自衛隊、航空自衛隊のパイロットを養成する航空学生などの進路があります。また、大学や大学院を卒業(見込みを含む)した人が応募できる、自衛隊幹部候補生一般の募集もあります。
自衛官の学校の選び方
自衛官募集の年齢制限は27歳未満となっていますので、自分の学びたい専門学校や大学に進学・卒業してからでもチャレンジすることができます。また、防衛省が幹部自衛官を養成するために運営している防衛大学校などの教育施設、スペシャリストであるパイロットを養成するための航空学生という進路もあります。これらの学校への進学は、自衛隊員としての身分で勉強することになるので、民間企業の給与に相当する学生手当が支給されます。
自衛官に求められる人物は?適性を知る
自衛官という仕事は、組織人としての厳格な使命感と行動が強く求められます。国と国民を守るという大きな責任をまっとうできる人材であることが大前提となるからです。また、民間企業への就職とは決定的に異なる、武器を取り扱う職業である以上、正しい規範意識で自分を律することのできる人、心身ともに健全であることが求められます。
自衛官の必要な試験と資格は?
高校卒業時(見込みを含む)に選択することのできる自衛官への道には、一般曹候補生、自衛官候補生での入隊と、階級のつかない特別職国家公務員として防衛大学校、防衛医科大学校への進学する方法、また海上自衛隊・航空自衛隊のパイロットを養成する航空学生になるといった進路があり、それぞれ試験内容が異なります。
自衛官を目指せる学校の学費(初年度納入金)
大学・短大
初年度納入金
81万
7800円
~ 185万円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
専門学校
初年度納入金
75万円
~ 158万円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
※
記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
自衛官の仕事内容
自衛隊の仕事を大きく分けると、国の防衛、災害派遣、国際貢献の3つがあります。国防とは、外部からの侵略の警戒と阻止、必要によっては自衛力の行使を担います。災害派遣は地震や台風、火災などの災害に対する救援救助など、国民の生命と財産を守る仕事です。国際貢献は、おもに国際機関からの要請に基づいた紛争地域での平和監視活動や災害時の緊急派遣。被害を受けた人々のために道路など失われたインフラの整備、食料品や衣類といった援助物資の輸送を行い、国際社会の一員としての日本を代表する役目を果たしています。
自衛官の気になる?年収・給料・収入
自衛隊員の身分は特別職の国家公務員として、民間企業の給与に当たる俸給が支給されます。自衛官の場合、収入差は学歴ではなく入隊時の採用種目が関係します。高卒で入隊でき、任期に区切りのない一般曹候補生と限定的期間の任期のある自衛官候補生でも、俸給の体形が異なります。ほかにも防衛大学校などは、階級はつきませんが国家公務員として処遇され、学生手当が支給されます。
自衛官の就職先・活躍できる場所は?
自衛官の勤務先は、まず、陸海空のいずれかの自衛隊を自身で選択したうえで、本人の希望や適性、人員が足りているかどうかも含め仕事の内容や配属先が決定されます。自衛隊は日本の領土・領海・領空を防衛する組織なので、配置先は全国各地にあります。海上自衛隊であれば海が、航空自衛隊であれば空が働く場所になることもあります。地震などの大規模災害が発生すれば被災地で長期間活動することもあり、国連平和協力活動では、海外派遣もあります。
- 基地
- 事故現場
- 被災地
自衛官のズバリ!将来性は?
世界情勢の変化による国防のあり方が見直されることはあっても、他国からの侵略、自然災害などの脅威が消えない限り、自衛官という職業がなくなることはないと考えられます。今後は、大量破壊兵器の拡散やテロリズムなど新たな課題への備えが求められます。また、防衛庁が防衛省に格上げされたことで、それまで「付随的任務」であった海外派遣を、自衛隊の主たる任務である「本来業務」に位置付けられたことから、これまで以上に国際社会での活躍が期待されます。
自衛官の先輩・内定者に聞いてみよう
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自衛官のやりがいを聞いてみよう
自衛官の大きなやりがいは、国と国民を守るという使命感そのものにあるようです。日本の平和と安定の防人としての自負心。困っている人を助けたいと思う奉仕の心。厳しい訓練に耐え抜いて、東日本大震災のような大きな災害で、もっとも心強い存在として力を発揮し、被災地の多くの人びとから賞賛や感謝されたことは、任務に対する確信を得る機会となったようです。自衛官にしかできない仕事があるからこそ、普段は目立たなくても、いざという時のために備える志そのものがやりがいになっています。
自衛官の志望動機を教えて!
人を助けたり、誰かの役に立ちたいという気持ちで自衛官を目指す人は多いようです。とくに近年は大規模災害が頻発して、被災地でさまざまな任務に取り組む自衛官の姿が、テレビなどで大きく紹介されたことも背景にあるのでしょう。また、早く自立したいという人たちの中には、特別職の国家公務員という身分の安定性に惹かれる人もいるようです。民間企業へ就職するための資格を手にするステップとして、一時期を国防のために従事しようと期間限定で勤務する自衛官候補生を選んだ、という声も聞かれます。