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ピアニストの休日の過ごし方

ピアニストの休日の過ごし方

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ピアニストは、コンサートやレッスンのない日でもピアノの練習は欠かしません。しかし、ピアノの練習以外にも休日だからこそできることがあります。休日を生かすことでリフレッシュし、いい演奏ができるのです。現役ピアニストの休日の過ごし方を例に紹介します。

休日は体のメンテナンスを忘れずに

休日は体のメンテナンスを忘れずに

コンサートやレッスンがない休みの日は、マッサージや鍼(はり)治療を受けに行って、体のメンテナンスを受けています。以前、ピアノの練習のしすぎで手が腱鞘炎になってしまったときも鍼治療のお世話になりました。ピアノをずっと弾いていると肩が前に出てしまいがちなので、姿勢の矯正をしてもらうこともあります。なかにはパーソナルトレーナーをつけている演奏家もいますね。いつでも万全の状態でピアノを弾けるように、体のメンテナンスは定期的に行うようにしています。
ピアニストは職業柄、手をけがしてはいけません。そのため、手をけがしてしまう可能性があるテニスやスキーなどのスポーツは行わないようにしています。以前、ドイツでボウリングをしたときに爪が割れてしまったことがありました。それ以来、私はボウリングも避けるようにしています。しかし、体を動かすことやスポーツを見ることは好きなので、ジムに行ったり野球観戦に行ったりすることもあります。スポーツ以外にもネイルをしないようにしたり、コンサートでドレスを着たときにきれいに見えるように日焼けをしないようにしたりして日頃から心がけています。もちろん気分転換に遊園地などに行って、リフレッシュすることもあります。

コンサートがなくてもピアノの練習は毎日行う

コンサートの出演や生徒へのレッスンなどの仕事がない日でもピアノには触っています。ピアノは持ち運べず外出先で練習ができないので、ピアニストは長期間の旅行に行けないこともあります。私も小さい頃から家族旅行に行くこともあまり無かったです。ただその代わり、コンクールを受けに地方へ行ったり、母と一緒にポーランドへ演奏旅行に行ったりした思い出はたくさんあります。
休みの日はほかのピアニストや、オーケストラのコンサートを聴きに行くこともあります。プログラムに入っている曲が好きだから、気になるピアニストが出演するからなど、コンサートに行く理由はさまざまですが、気になったものは聴きにいくようにしています。演奏を聴くときは、演奏するピアニストの手元が見やすい席を選んだりすることもあります。ピアノとオーケストラのコンチェルト(ピアノにオーケストラが伴う演奏)であれば「ピアニストはどのように指揮者を見ているのかな」と観察する場合も。演奏で感じたことや気づいたことは手帳にメモして自分の演奏にも生かすように心がけています。ただ、一番は純粋に音楽を楽しむことを大事にして、演奏を聴いています。

取材協力

伊藤 慧

フェリス女学院大学音楽学部卒業後、数多くの奨学金を授与されシュツットガルト音楽大学、ブレーメン芸術大学にて学ぶ。国内外のコンクールにて入賞多数。これまでにポーランドクラクフ国立室内管弦楽団、神奈川フィル等と協演。サウンドインレーベルより4枚のCDをリリース。

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