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養護教諭の1年目はどうだった?

養護教諭の1年目はどうだった?

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免許を取得後、養護教諭として学校に赴任した1年めはどのようなことをするのでしょうか。企業に入社した社員は通常、数カ月の研修を受けて業務にとりかかりますが、養護教諭の場合はすぐにデビューです。業務の幅が広く、一人で業務をまかされる養護教諭の1年めの過ごし方を紹介します。

学校に勤務しながら研修を受ける

たとえ経験がない1年めの養護教諭でも配属されればすぐに業務にとりかからなければなりません。いきなりの本番です。しかも、義務標準法により『児童が851人未満の小学校では養護教諭は一人の配置』と決められていますから、幅が広く量も多い業務を一人でこなさなければならないのです。法定で決められた初任者研修がありますが、一般的な企業の新入社員教育と違って、小学校に勤務して毎日の仕事をこなしながら、研修を少しずつ受けていくことになります。
 初任者研修の回数は市区町村によって違いがあります。横浜市で採用されたある養護教諭は、先輩の養護教諭が年に15回マンツーマンで指導してくれる研修を受けました。普段は小学校で養護教諭として勤務し、研修当日は出張扱いで指導を受けます。先輩の養護教諭の学校へ行って授業を見学したり、保健室を見学したり、研修室に同期が集まって指導を受けることもあります。自分が勤務する学校に現役の養護教諭が来てくれる研修も10回以上ありました。さらに、横浜市では月に1回研修会を開催していて、同じ区の養護教諭全員が集まって情報交換や研究を行います。
最初から養護教諭として独り立ちして仕事をしながら、1年間をかけて力をつけていきます。ちなみに、初任者研修に出かけている間は、保健室に養護教諭がいなくなってしまうため、非常勤でほかの先生が来てくれるシステムになっています。

いきなりの本番で震えを感じるほど緊張した

ある養護教諭は横浜市に採用されて初めて社会人となり、小学校に勤務することになりました。その小学校の児童数は420人ですから、養護教諭は自分一人だけしか配置されません。仕事はベテランでも新人でも同じなので、とにかく進めなければなりませんでした。
1月の終わりごろに赴任先の小学校が決まったことや横浜市の推奨もあり、前任の養護教諭に連絡をして2~3回引継ぎをしてもらいました。赴任前に前任者と引継ぎをすることは多くの養護教諭が行っています。業務の幅が広いことは知っていましたが、実際に引継ぎをしてみると、あまりにも覚えることが多すぎて、気が遠くなったと言います。
 養護教諭は同じ学校にはいませんから、聞くことも相談することもできません。周りの先生方も教えることができないので、孤独を感じることもあったそうです。それでも毎日子どもたちは保健室にやってきますから対応しないわけにはいきません。いきなりの本番で震えを感じるほど緊張したそうです。
身体測定や健康診断など子どもたちの健康に関する行事は、養護教諭が企画をして職員会議に提案し、準備をしていきます。毎日、無我夢中で仕事にあたりました。2学期に入ったころ、大きな行事である新1年生の就学時検診の企画を行い、無事に終了したところで、一山超えた気がして落ち着いたそうです。

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