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養護教諭の仕事内容

養護教諭の仕事内容

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養護教諭の仕事内容としては、保健室での応急処置をはじめ、毎日の健康観察、健康診断の実施、環境衛生など、学校全体の保健の管理を担い、子どもたちが元気に楽しく学校生活を送れるよう、陰ながらサポートする業務が挙げられます。また、子どもたちの良き相談相手となり、他の教職員等と連携して心のケアをすることも大事な役割のひとつです。副担任になることもありますが、基本的にはどの学年やクラスにも所属せずに、学校全体の保健の実態を的確に把握し、対応する必要があるので、「学校すべての児童・生徒の担任」とも言えるでしょう。養護教諭の仕事内容としては、保健室での救急処置をはじめ、毎日の健康観察、身体測定の実施、環境衛生など、学校全体の保健の管理を担い、子どもたちが元気に楽しく学校生活を送れるよう、陰ながらサポートする業務が挙げられます。また、子どもたちの良き相談相手となり、心のケアをすることも大事な役割のひとつです。どの学年やクラスにも所属はしませんが、学校全体の保健の実態を的確に把握し、対応する必要があるので、「学校すべての児童・生徒の担任」とも言えるでしょう。
令和5年に文部科学省が通知した「養護教諭の養護教諭の標準的な職務の内容」によると、養護教諭の職務は「保健管理に関すること」と「保健教育に関すること」の2つに大きく分かれます。

保健管理に関すること

保健管理に関する職務として、健康診断の実施や児童生徒の心身の健康状態の把握・分析・評価、救急処置の対応などが含まれる「健康診断、救急処置、感染症の予防および環境衛生等に関すること」、心身の健康課題に関する児童生徒への健康相談などを行う「健康相談および保健指導に関すること」、保健室だよりの作成や保健室の環境を整備する「保健室経営に関すること」、学校保健計画の作成への参画などの「保健組織活動に関すること」の4つが挙げられています。
代表的な業務を下で見ていきましょう。

健康管理(保健管理に関すること)

身長・体重測定や視力・聴力検査など、学校内で行う健康診断の計画を立て、他の教職員に周知してその準備を行います。医師による検診では、学校医・学校歯科医との事前の連絡調整だけでなく、検診当日は器材の準備・片付け、診察結果の記録診察結果を書き込むなどをすることもあります。健康診断の結果、異常が認められた子どもには、精密検査や治療の勧告を行うなどの事後措置や経過観察をしていきます。日常では、体調不良を訴える子どもをベッドで休ませて症状の緩和をはかって経過観察をするほか、校内をまわってトイレの清掃状況を確認する、窓を開けて換気するなど、学校全体の環境衛生の維持に努めます。また、健康観察結果を集計・分析してインフルエンザなどの感染症を予防したり、蔓延を防いだりすることも役割のひとつです。さらに、アレルギー疾患や心疾患などさまざまな慢性疾患の子どもが安心して学校生活を送れるよう保護者や教職員と連絡・調整を行います。遠足や修学旅行などの校外行事に付き添って健康管理にあたるだけでなく、運動会やマラソン大会などの体育的行事でも児童・生徒の健康を管理します。

保健指導

毎日の生活や健康に関して課題のある子どもや保健室を訪れた子どもに対して、個別に指導を行います。たとえば、ケガの手当てを求めてきた子どもに、自分でできる処置の方法や留意事項、今後の見通しなどについて伝えます。また体調不良が続いたり、肥満・やせすぎの傾向のみられる子どもに対して、生活の様子を聞いて健康管理について指導することもあります。またその保護者に助言を行うこともあります。
保健だよりや職員・保護者向けの配布物や掲示物を作るほか、学級活動やホームルーム活動を通じて、情報提供や注意喚起を行います。たとえば、朝ごはんを食べることの大切さや虫歯予防の方法など、日常生活における指導をしたり、風邪が流行する時期には手洗い・うがいを呼びかけたりして、子どもたち自身で健康管理ができるように指導します。また、性教育については、担任や保健体育担当の教諭と連携して授業を行うこともあります。

救急処置

傷の手当て口の消毒や発熱時の観察など、子どもたちのケガや病気に対して応急的な処置を行います。場合によっては、保健室のベッドでしばらく休ませることもします。医師ではないので医療行為はできませんが、児童・生徒の状況を見て、病院に連れて行く、救急車を呼ぶなど、緊急性や重症度の総合的なの判断を的確にする必要があります。ときには頭部や顔面の打撲など慎重な判断を求められる場合もあります。また、学校の管理下でケガをした子どもの日本スポーツ振興センターへの医療費等の申請を行うこともあります。

健康相談

保健室を訪れる児童・生徒をはじめ、その他相談が必要と判断した子どもや保護者に対しての心身の健康について相談を行いに乗り、必要に応じて保健指導を行います。たとえば、病気を抱える子には生活するうえでの注意事項をアドバイスするだけでなく、担任の教諭に状況を伝えたり、周りの子どもたちに理解を得られるように説明をしたり、その子どもが安心して学校生活を送れるように支援します。体調不良の背景には心の問題を抱えている場合もあります。本当のことが言えなかったり、不調の原因が心の問題であることに子ども自身が気づいていなかったりする場合もあるので、子どもが発信するサインや変化にいち早く気づくことが大切です。

学校環境衛生管理

校内のさまざまな場所で水質検査や空気検査などを行い、衛生状態に問題がないかチェックします。そのほか、教室内の照明の明るさを測って勉強に適した環境かをチェックしたり、夏には学校薬剤師が行うプールの水質検査等を確認したりもします。高校では、文化祭などで模擬店を出店する場合に衛生面の確認や管理をすることもあります。

心のケア

児童・生徒の心の健康を守ります。深刻な理由がなくても、保健室に行って話をするだけで安心する子どもから、何らかの理由で教室へ行くのが難しく、保健室で学習する「保健室登校」をする子どもまで、子どもたちの悩みや状況はさまざまです。なかには、いじめやさまざまな深刻な問題によって深く心を痛めている子どももいるので、良き相談相手として子どもに寄り添うことが大切です。子どもの話に耳を傾けて問題を把握ししたり、担任や部活顧問の教諭、スクールカウンセラーと連携しながら解決方法を考えを取って対応したり、児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう支援します。

保健教育に関すること

保健だよりや職員・保護者向けの配布物や掲示物を作るほか、学級活動やホームルーム活動を通じて、情報提供や注意喚起を行います。たとえば、朝ごはんを食べることの大切さやむし虫歯予防の方法など、日常生活における指導をしたり、風邪が流行する時期には手洗い・うがいを呼びかけたりして、子どもたち自身で健康管理ができるように指導します。また、性教育については、担任や保健体育担当の教諭と連携して授業を行うこともあります。
養護教諭は他の教員とは異なる専門性を備えているため、その専門性を各教科の指導に活用することは有効なものだとされています。具体的な業務としては、他の教諭とのチーム・ティーチングで各教科 等における指導に参加や協力することのほか、他の教諭が授業等で使用できる教材を作成することが職務のひとつとして考えられています。

2024年9月更新

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