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スポーツインストラクターの歴史を知ろう

スポーツインストラクターの歴史を知ろう

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スポーツにはさまざまな種目があり、それぞれ歴史があることは簡単に想像できます。では、あらゆるスポーツにかかわる可能性をもつスポーツインストラクターは、どのような歴史をたどって現在のような形になったのでしょうか。ここでは、インストラクターの歴史について、大まかな経緯を紹介します。

もともとは水泳が出発点だったスポーツクラブ

スポーツインストラクターは、スポーツクラブやトレーニングジムで技術指導をするというイメージが強くありますが、スポーツクラブの始まりは水泳を教える、つまりスイミングクラブと言われていて、1965年ごろに誕生しました。
その後、1970年代には大手企業によってスポーツクラブが設立され、企業の事業形態の一つとしてのスポーツクラブが次々と登場。当時スポーツクラブが数多くオープンしたのは、ジョギングやテニス、ダンスなどが社会的ブームを迎えたことも背景にあるようです。
そして1980年代に入りバブル経済期を迎えると、エアロビクスが流行したことでエアロビクススクールが数多くオープンします。そして、次第にスポーツクラブやフィットネスクラブというものが注目を集めるようになっていきます。
当時は踊りがブームということもあり、ダンス寄りのエアロビクスが中心となっていたそうです。
こうしてスポーツインストラクターの活躍場所も増えていきましたが、バブル時代が終わりを迎える頃には、余暇的な意味合いから「スポーツとは」という考え方へ、徐々にシフトする傾向が見られたということです。

年齢や性別に応じたプランを提供できるようスポーツインストラクターが誕生

2000年代に入るころには、スポーツクラブのような施設での活動はもちろんのこと、パーソナル向けのサービスが増えるなど、スポーツインストラクターとしての業態が新たな広がりを見せ始めます。
より目的意識をもって体を動かすことを考えたとき、対象となるのが子どもなのか中高年なのかという年齢だけでなく、性別や個別の身体的状況などを加味する重要性が増してきました。
そのため、個人に寄り添う新しいサービスの形としてパーソナルレッスンが増えたのでは、と考えられています。
現在、子どもが自由にスポーツに触れる機会や場所が減りつつあると言われてはいますが、「習い事としてスポーツやらせたい」という保護者が増えてきているそうです。
そして、スポーツインストラクターが対象とする相手も当初は大人向け中心でしたが、子どもや高齢者など年齢層が広がり、幅広い層へのアプローチが必要な時代へと突入していると、あるスポーツインストラクターは言います。
年齢層に合わせたトレーニング方法を考案する中で、アプローチをかける箇所を絞ったりするなど、いわゆるトレーニングの「何でも屋」的な存在は減り、より細分化や専門化されたインストラクターが増えつつあるそうです。
つまり、自分の得意分野を生かしてお客さんを取るという手法が、今後かなり重要になると推測されます。

取材協力・監修

田子政昌※2020年8月26日更新

スポーツインストラクター。パーソナルトレーニングジムを経営しながら、子どもから社会人選手まで所属する陸上クラブを運営。陸上競技は中学生からはじめ、現在も競技活動を継続している。高校卒業後、専門学校に進学した際フィットネスクラブでのアルバイトからキャリアスタート。卒業後は体育大学に進学し運動・スポーツに関する学びを深めながら、在学中に日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、NSCA公認パーソナルトレーナーなどの資格を取得。これまでランニングや健康運動指導を中心に個人・企業を対象に多くの現場で運動指導を行っている。一般社団法人日本アスレティックトレーニング振興機構 代表理事

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