フランス・ニースでのレストラン経営は、伝統に縛られず、自分のアイデアを形にできる自由さがあります。お客様も新しい料理に対してオープンで、私たちの料理に感動してくれることが何よりのやりがいです。モナコやフランスの素晴らしい食材に囲まれ、日本のテクニックと繊細さを組み合わせた料理は、新たな食の世界を創り出すことができ、それが私たちのレストラン『Ma yucca』の魅力の一つとなっています。特に妹との共同経営は特別なもので、私たちは息の合ったチームとしてお互いをサポートし合っています。トリップアドバイザーでの高い評価も、私たちの料理とサービスが多くの人に喜ばれていることの証拠だと思っています。
高校3年の時、初めてフランスを旅行しました。その瞬間、フランスに対して何か特別な感情が芽生え、まるで恋に落ちたような気持ちになりました。その後、母が新聞で見かけたエコールの体験入学に参加し、初めてコックコートを着てみた瞬間、この道を進むことを決意しました。母の影響でお菓子作りが好きだった私が、料理の魅力を見つけ、未来を見据えて進むことができた瞬間でした。卒業後はカンヌ近郊の『ロアジス』で見習いとして働き、大規模な二つ星レストランやリゾート地での経験も積み、腕前を身につける機会となりました。これらの経験が私にとって非常に濃密で価値のあるものであり、私の料理人としての道を築く基盤となりました。

薄切りサーロイン寿司、フォワグラ、照り焼きソース、ガーリックチップス
母の影響で始めたお菓子作りが、料理への情熱へとつながりました。フランスに行くことが進学の最大の理由でしたが、目標を見つけた瞬間、それまでの迷いが一気に晴れたことを覚えています。学生時代の私は、一度目標を定めると、その目標に向かって全力で突き進むタイプでした。エコールで学びながら、特待生としての成績を収め、勉強も遊びも全力で楽しみました。フランス校では、『アラン・シャペル』という伝説のレストランで研修できました。故アラン・シャペル氏の夫人と息子のロマン氏、そして愛弟子のフィリップ・ジュス氏という素晴らしいメンターたちとの貴重な経験は、今振り返ると非常に素晴らしいものだったと感じています。

フランス校時代『アラン・シャペル』での研修(最前列一番左がフィリップ・ジュス氏)

Ma yucca オーナーシェフ/調理師本科(1年制)/2000年卒/静岡県出身。エコール 辻 東京からフランス校へ。2000年に卒業後、カンヌ近郊の『ロアジス』などを経て、サヴォワ県のリゾート地、クールシュヴェルのレストランに勤務。2002年に一時帰国し、東京日仏学院(現・アンスティチュ・フランセ東京)内のレストランや、『グランド ハイアット 東京』を経て、再び渡仏し、カンヌのレストランで労働ビザを取得。五つ星ホテルで日本料理部門のシェフを務め、2011年3月、ニースに『Ma yucca(まゆっか)』をオープン。2012年から和雑貨店も併設。
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