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弁理士の1年目はどうだった?

弁理士の1年目はどうだった?

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弁理士になるには、弁理士試験に合格して弁理士登録をするのが一般的です。なかには特許庁で一定期間働いた経験をもつ人や、弁護士から弁理士登録するという人もいます。さまざまな経歴をもつ人がいますが、1年めはどのように過ごすことになるのでしょうか。一般的な流れを見ていきます。

資格取得後は最初に実務修習を受ける

どのケースで弁理士になった場合でも1年めの流れはわかりやすく、まずは弁理士登録をするために「実務修習」を受ける必要があります。
実務修習は12月5日から3月31日まで行われ、基礎的な知識を学習した後、実際に特許出願に必要な明細書を書いてみるなど、実務に必要な書類作成を実習によって学んでいきます。
実務修習では、指導する弁理士に作成した書類を提出し、採点を行ってもらいます。よほどのことがない限り1回でOKとなるのが基本ですが、なかには書き直し…というケースもあるようです。
採点後は講義を聞くことになりますが、講義スケジュールは厳密に管理されています。もし、遅刻したり講義を途中で抜け出したりといった行為をしてしまうと、それ以上実習を受けることができなくなる場合もあるようですので、気をつけましょう。
全過程を終了すると、そこで初めて弁理士登録できるようになります。

弁理士登録することでキャリア1年めがスタート

弁理士として登録をすませた後は、例えば特許事務所に所属した場合、一般的な企業と同じように事務所の先輩に教わりながら仕事を学んでいくことになります。明細書の書き方はもちろん、来客があれば同席して一緒に発明の内容を聞いたりするそうです。
依頼人との打ち合せを踏まえて、実際に書類を書くこともありますが、先輩も一緒に話を聞いていますから、新人が作った書類を見ながら、「こう書かないと権利主張として弱い」などの指導を受け、仕事の進め方を覚えていくことになります。
弁理士として一人前になるために、1年めは実務修習とトレーニングが中心となるのですが、一般的な企業と大きく違うのは、事務所に出ずに自宅で作業してもいい点です。
特に子育て中の女性などであれば、例えば週に数回だけ事務所に行き、ほかの日は自宅で必要な業務を行う、といったような働き方も可能です。
また、弁理士は実務修習を終えた後に登録することになりますが、登録をすませてからも5年ごとに所定の単位数を取得するための講義やeラーニングを受講するほか、5年に一度は倫理講習という講義を受ける必要があります。
これらの講座をパスすることで弁理士登録を維持できますが、講義を聴きに行かなかったり、eラーニングを受講しないと、戒告処分を受けたりといったケースもあります。

弁理士となるまでには国家資格取得や実務修習などがあるほか、実際に活動をはじめてからも資格維持のために講義を受ける必要があり、士業は時間や働き方の融通が利く分、そのための努力も必要なようです。

取材協力先 久門 保子

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