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一般的なアクチュアリーは1日をどのように過ごしているのでしょうか。アクチュアリーは数理人とも呼ばれ、主に生命保険、損害保険、銀行、年金を扱う会社などで活躍しています。ここでは損害保険会社に所属するアクチュアリーのある1日について紹介しましょう。
大きな商品開発をおこなう場合
アクチュアリーとして商品開発部門で仕事をしていると、営業や経理などの部署に比べて毎日のルーティンワークというのはほぼなく、その日によって業務内容は違います。
例えば、大きな商品開発をおこなっている時期には、次のような業務をします。
①保険商品の内容(補償、付帯サービスなど)の検討をします。
商品の内容を決めるため、まずは開発部門でアイディアを出します。何を作ろうかということから始めて、次に、お客さまの声の分析、販売代理店へのヒアリングなど多くの人との意見交換を経て、商品内容の検討を進めていきます。
②保険料の決定をおこないます。
過去の収支分析結果やリスク評価モデルなども活用しながら、①で決めた商品内容のリスクを定量化し、保険料の水準を決めていきます。何をいくらで売るとどのぐらい儲かるかということを算出するのがアクチュアリーの業務です。保険の商品は形がないものなので価格の設定はどうにでもできますが、高く売るとお客さまは離れていってしまいます。その一方で、低すぎる保険料で販売を続けると保険会社の収支が悪化し、最悪の場合、会社が倒産してお客さまにご迷惑をかけてしまいます。そこで、どのぐらいで売ったらお客さまが納得でき、会社が損をしないところなのかを分析しながら決めていきます。将来どんなリスクの大きさになるかを分析したいので、過去のデータを参考にしつつ将来の予測をします。その後、複数の案を策定して説明資料を作り、関連部門や経営会議体にはかって内容を詰めていきます。
③販促ツールの作成をします。
①や②を経て販売する商品の内容が決まったあとも、販売開始に向けた準備が待っています。販促グッズの作成や社内マニュアルの整備など、お客さまへていねいで正確な説明をおこなうための体制を整備することが重要です。
保険商品の定期的な収支分析も欠かせない
大きな商品開発がない時期でも販売している保険商品の定期的な収支分析は欠かせません。過去には保険料水準が十分であっても、社会環境の変化によって状況は刻々と変化するため、いろいろな切り口で分析をおこなっています。
例えば、自動車保険においては次のような内容になります。
・自動ブレーキシステムを搭載した自動車の普及による事故の減少
・高齢ドライバーによる事故の増加
・消費増税による修理費や部品代の上昇
・大型連休に伴う交通量の増加
アクチュアリーはいろいろな部署に配置されています。商品開発をするなかで保険料の計算や手数料の計算をしている場合や決算の数字を作るチームで数理の計算をしている場合もあります。自動車保険の商品開発系の部署では開発中はとても忙しくなりますし、決算を担当する部署では、決算月が忙しくその前の月なら比較的業務は落ち着いているなど、担当する仕事や配属される部署によっても忙しさが変わります。そのため、残業がある月とない月が激しいのも特徴ですが、損保業界は働き方改革に力を入れているのでワークライフバランスが保たれていて、働きやすい業界でもあります。