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絵本作家として活動していく中で、楽しいことや大変だと感じるのは、どのようなことなのでしょうか。打ち合せで担当編集者と会うこと以外、あとは作家1人の作業というイメージがあり、なかなか想像がつきにくいところです。今回は物語を専門に書く絵本作家の体験談をもとに紹介していきます。
子どもが楽しんでくれることが何よりの楽しいこと
子どもたちが1回読んだ絵本を気に入ってもう1回読んでいる姿を見ると、絵本作家として、とてもうれしい気分になるそうです。
一度気に入ると何回も読み返してくれる行為には、本当に子どもの正直な気持ちを感じられるといいます。楽しくなければ見向きもされませんが、反対に楽しければ何回も読んでくれることが、作り手としては何物にも代えがたいことだそうです。
また、絵本作家の中には読み聞かせイベントを行う人がいて、たくさんの人たちの前で絵本を読んでいると、大人でも子どもでも、感想を聞かなくても表情を見るだけで反応がわかるそうです。
絵本がおもしろいといい顔をしてくれ、そのいい顔を見るのがものすごく楽しく、絵本を書いてよかったなと思える瞬間の一つとのことです。
アイデアが物語になる瞬間は気持ちいい反面、生み出すまでの苦労も大きい
絵本の制作の過程では、おもしろいアイデアが浮かんだときや、アイデアが物語になる瞬間が絵本作家にとって楽しいタイミングとなるようです。
どのような絵本も最初は一つのアイデアからスタートしますが、話を聞いた絵本作家によると、物語全体が、例えば季節を迎えて花が一気に咲くように、話がパッとつながる瞬間があり、すごく楽しく爽快で「これでいける」「傑作だ!」と感じられるといいます。ただし、編集者と打ち合せをして内容にOKが出ないと少し落ち込む…という繰り返しだそうです。
アイデアを考えたり形にしたりする作業は、絵本作家にとって楽しいものでもあるのと同じぐらい大変なことのようです。
もちろん、いいアイデアを思いついたときにはいいのですが、アイデアがあまりしっくり来ない場合や、うまく見つからないとき、さらに打ち合せで提案しても編集者になかなかおもしろいと思ってもらえない状況では悩んでしまうそうです。
さらに、編集者と打ち合せの回数を重ねて苦戦しながら何回も手直しをしているときなどは「どうすればいいのだろう…」という気持ちになり、まるで迷路に迷い込んでしまったかのように大変だと感じる瞬間といいます。
制作面以外では、やはりヒット作を生み出さないと、なかなか絵本作家として食べていくのは難しい一面もありますが、絵本を読んで子どもがよろこんでくれている姿を見て感動し、絵本作家になってよかったという想いを胸に、乗り越えている絵本作家もいるようです。
取材協力先 加藤 志異
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