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建築士の必要な試験と資格は?

建築士の必要な試験と資格は?

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建築士の資格を得るためには、年1回実施される国家試験を受けます。一級建築士、二級建築士、木造建築士共に、試験には「学科の試験」と「設計製図の試験」があり、両方に合格しなければなりません。予備校などに通って対策をたてて臨む人も多いようです。働きながら資格試験の勉強をしている人も多く、一級建築士合格までは「とても大変」という声が聞かれます。しかし、一級建築士の資格を得ることができればあらゆる建物を設計できるようになるため、建築士として活躍するために合格を目指して頑張っている人が多くいます。

建築士試験(年1回実施)

建築士として働くためには、それぞれの建築士試験に合格し、国家資格を取得する必要があります。試験は難易度が高く、合格率も低い傾向がありますが、まず、試験を受けるためには受験資格を満たさなければなりません。

≪二級建築士・木造建築士試験の受験資格≫
◆高校、大学、短大、専門学校などで、国土交通大臣の指定する建築に関する科目(指定科目)を修めて卒業した者
◆実務経験を7年以上積んだ者

≪一級建築士試験の受験資格≫
◆二級建築士
◆大学、短大、専門学校などで、国土交通大臣の指定する建築に関する科目(指定科目)を修めて卒業した者

≪試験内容≫
試験には、「学科の試験」と「設計製図の試験」があります。「設計製図の試験」は「学科の試験」に合格しなければ受験できません。「学科の試験」に合格した人は、合格後の4回の試験のうち2回まで「学科の試験」が免除される制度もあります(学科試験合格の有効期間は5年間)。

◇一級建築士の学科の試験
計画、環境・設備、法規、構造、施工の問題が出題されます。試験時間は合計6.5時間です。マークシート形式での解答となります。

◇一級建築士の設計製図の試験
建築物についての設計図書を制作します(6.5時間)。あらかじめ課題となる建築物のみ公表され、試験当日に出題される設計条件に沿って制作していきます。精度の高さが非常に重要なため、予備校などに通って勉強をする人が多いようです。

◇合格率(2020年)
・一級建築士:学科20.7% 製図34.4% 総合10.6%
・二級建築士:学科41.4% 製図53.1% 総合26.4%
・木造建築士:学科53.0% 製図72.1% 総合37.8%
※参照:公益財団法人 建築技術教育普及センター「一級建築士試験データ」「二級建築士試験データ」「木造建築士試験データ」

そのほかにあると便利な資格

一級建築士の資格をもっていればあらゆる建物の設計をすることができるので、建築士として幅広く活躍をしたいなら、一級建築士の資格取得を目指すことがおすすめです。ただ、不動産系や都市開発系に携わりたいなら、「宅地建物取引士」の資格ももっていると便利でしょう。また、インテリアに特化した「インテリアプランナー」の資格をもつ人もいます。

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