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新聞記者の仕事は「朝駆け夜討ち」と言われるように朝早くから夜遅くまで取材をすることもあり、体力勝負の一面もあります。世間ではスクープ記事が話題になりますが、その1本の記事を書くためには、その裏で大変な苦労があります。第四の権力とも言われる新聞記者を志す理由は何でしょうか。
世の中の不公平を正したい
アメリカではよく「差別はなくなった」と言われます。しかし実態は、貧困層に黒人が多く富裕層には白人が多いように、差別といえるような構造が残っています。ある新聞記者はこう言います。「私は子どもの頃、アメリカに住んでいたことがあるのですが、その時に黒人差別を目の当たりにして、子どもながらに疑問を感じました」。そうした世界の真実を「世の中に伝えたい」という志望動機をもって、新聞業界に飛び込んできました。
世の中を楽しくする
差別や不祥事、事件など、新聞記者が扱うニュースは、暗い話題ばかりではありません。ある新聞記者は、新人時代に上司から教わったことを思い出します。「朝の新聞にきれいな花の写真が載っていたら、読者は爽やかな気持ちで一日を始められる」。それ以来、写真を撮ることにこだわりをもつようになったそうです。高校野球やサッカー日本代表などのスポーツニュースを通じて、世間に感動を伝えられることも、新聞記者の醍醐味といえるでしょう。
軽部 理人
1987年、神戸市生まれ。2009年、早大国際教養学部卒業後、朝日新聞社に入社。長野総局や国際報道部を経て、2019年から東京社会部で都庁を担当。趣味はサッカーとスノーボード。長野では雪山に通い詰めたが、最近はもっぱら運動不足が悩み。将来は、銃乱射事件が相次ぐアメリカでの銃規制問題を取材したい。
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