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まず3年制の専門学校・短大で学ぶか、4年制の大学で学ぶかを決めましょう。より早く資格を取得したい、学費の総額をできるだけ安く抑えたいという人には3年制の専門学校・短大が、じっくり余裕をもって学びたい、より幅広い専門知識を習得したいという人には4年制の大学が合っています。そのほか、卒業生の国家試験合格率や就職率、就職先なども含めて多角的に検討することが大切です。最近は4年制の大学に進んで臨床工学技士を目指す人が増える傾向にあります。
大学・短大
大学には臨床工学科など、臨床工学技士に直結する養成課程のある大学と、理系の学科で臨床工学技士の受験資格が得られる科目を履修できる大学とがあります。より専門的に高度な臨床工学を学ぶには養成課程のある大学に進むのが王道です。
こうした大学では臨床工学として、医療系の科目と工学系の科目を融合した充実したカリキュラムが組まれています。工学領域と医療分野を結び付け、分野を越えて学んでいきます。
また、臨床工学技士として必要な利用機器の保守管理の知識や操作といった実務面の技術も習得するとともに、医療機器の研究開発を担う能力も養っていきます。大学には研究機関もありますので、最先端の医療に触れられることもメリットの一つです。
さらに、専門学校では、実践に必要な知識や技術を3年間で詰め込んでいくのに対して、大学では比較的余裕をもって学ぶことができます。臨床工学技士として幅広い知識を身につけたい人は、大学で学ぶことをお勧めします。
なお短期大学は、大学と専門学校の中間的な位置付けとなっている3年制ですが、2015年現在、臨床工学技士の養成課程を設けているのは(専攻科を除くと)1校のみという状況です。
専門学校
臨床工学技士を養成する専門学校は全国にあり、臨床工学技士の養成課程のある専門学校は通常3年制です。大学に入学するよりも、1年早く社会へ出られ、学費を抑えられる、大学よりも入学しやすいことなどもメリットです。また、実践的な教育で、実習・実技なども多く取り入れられています。
こうした理由から、専門学校に決めたとして、専門学校選びはさらに重要で、学校によって設備や実習で学ぶ病院、国家試験へのサポート体制、国家試験の合格率等が大きく異なります。できれば学校説明会やオープンキャンパスに参加して、実際に目で確かめてみましょう。
また、働きながら臨床工学技士を目指したいという人を対象に、夜間部を設けている学校もあり、こちらは4年制となっています。卒業すると専門士の称号が与えられます。
専門学校の「専攻科」
看護師や診療放射線技師、臨床検査技師をはじめ、理学療法士や作業療法士などの養成機関で修業している人、大学や短期大学、専門学校の工業系の学科で指定科目を履修している人が対象となっています。こうした人たちが、1年間(夜間部は2年)「専攻科」で学べば、臨床工学技士国家試験の受験資格が与えられます。
専攻科への進学では、「養成機関で修業したこと」が要件ですので、診療放射線技師の国家試験に合格していなくても対象となります。
また、例えば、診療放射線技師と臨床工学技士のどちらの学校に行くか迷っている場合は、診療放射線技師の養成校で修業したあとに、専攻科に進むという選択も可能です。それぞれの国家試験に合格すれば、ダブルライセンスを取得することができるのです。
最近では、看護師と臨床工学技士のダブルライセンスを取得する人もいます。キャリアチェンジを図りたい人は、改めて3年制の学校に通わずに、1年制の専攻科で学ぶという方法をとることもできるので、とても有利な制度といえます。
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