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臨床心理士の必要な試験と資格は?

臨床心理士の必要な試験と資格は?

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臨床心理士の資格審査には、第一次試験(マークシート方式の筆記試験と論文記述試験)と第二次試験(口述面接試験)があります。どちらの試験も例年10~11月に東京で実施され、合格発表は12月中旬です。第二次試験の受験資格は、第一次試験で行われた「多肢選択方式試験」の成績に基づいて判定されており、「論文記述試験」の成績は含まれません。そして最終的な合否は、マークシート、論文、面接という3種類の試験の結果を総合的に判定して決定されます。

第一次試験の内容

第一次試験では、「マークシート方式の筆記試験(100問)」と、定められた字数の範囲内で論述する「論文記述試験」の2種類を1日で実施します。試験時間はそれぞれ2時間30分と1時間30分です。マークシート方式の試験は、臨床心理士としての基礎知識を問う設問が中心で、臨床心理士の基本業務である専門技術(心理査定・心理面接・地域援助・研究調査)などに関して出題されます。論文記述試験では、心理臨床に関する1題のテーマについて1001字以上1200字以内で論述することが求められます。

第二次試験の内容

第二次試験は2名の面接委員による「口述面接試験」で、第一次試験の「マークシート方式の筆記試験」の成績が一定の水準に達した人に対してのみ実施されます。この試験は、専門的な知識や技術の習得度を確認するだけでなく、臨床心理士としての基本姿勢や態度、専門家として備えておくべき対人能力などが問われます。また、どのような仕事をしているのか、今後はどのようなことをしていきたいかなどの質問も行われます。第二次試験に合格すると資格認定証書と資格登録証明書が発行され、臨床心理士として資格認定されます。毎年2500人以上が資格試験を受験しており、2015年の合格率は61.8%でした。

資格の更新

高度専門職業人である臨床心理士は、つねに専門資質の維持向上に努める必要があります。このため日本臨床心理士資格認定協会は、心理臨床活動能力の維持を図ることを目的に、資格取得後は5年ごとに再認定を受ける制度を採用しています。心理臨床活動や研修への参加などをポイントに換算しており、5年間で15ポイント以上取得することで継続的に臨床心理士として登録されます。

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