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通訳になるための勉強時間・やり方

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通訳者としての実力を証明するものとして「全国通訳案内士」という国家資格と民間資格の「ビジネス通訳検定(TOBIS)」があります。両者ともビジネスシーンに直結するだけに多くの通訳者がチャレンジしています。

「全国通訳案内士」は、語学通訳に関する国家試験

全国通訳案内士の資格試験は国土交通省(観光庁)主管の国家資格です。この国家資格を取得すると正式な通訳者ということになりますから旅行会社に就職するのに有利ですし、フリーの通訳者だとしても旅行会社から依頼されやすいという頼もしい武器となります。近年では観光客の増加とともに規制緩和され、この資格がなくともガイドができることになりましたが、それでも観光通訳の実力を示す証明にはなります。
対象となる外国語は英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、韓国語、タイ語で、1次試験では語学能力のほか、日本の地理や歴史、産業・経済・政治および文化など一般常識の試験があります。2次試験は通訳案内の口述試験が実施されます。
また、前述の規制緩和に伴って生まれた資格もあります。それが「地域全国通訳案内士」です。これは各自治体が行う研修を受講し、該当地域の歴史、地理、文化などに精通することで得られる登録制の資格です。

「ビジネス通訳検定」は民間試験ながら、実力を示すための資格

グローバル化時代に欠かせない通訳の仕事ですが、その実力にはかなりのばらつきがあります。それを解消しようと登場したのが特定非営利活動法人の通訳技能向上センターが運営するビジネス通訳検定のTOBISです。
試験内容は、筆記・逐次通訳試験のほかに、同時通訳試験が実施され、1級から4級までの4段階があります。
この試験は英語の力だけが試されるのではなく、ビジネスに必要な知識も問われますので、即戦力のあるビジネス英語通訳者であることを示す資格といえるでしょう。実際のビジネスで活躍できる基準としては、ビジネスに必要な基礎をマスターしているという基準の逐次通訳2級以上となっています。受験後に成績分析も示されますので、自身の実力や欠点を知ることができ、スキルアップにも役立つ試験と評価されています。

英語以外の言語の通訳のニーズ

通訳のニーズが多いのは英語です。観光通訳は全体の7割を占めるといわれています。しかし、グローバル化時代、わが国も観光に力を入れていますから、たくさんの外国人たちがやってきますし、中国や韓国などアジアとのビジネスのつながりもいっそう活発化するといわれ、アジア諸国の言語の通訳のニーズが高まってくると予想されています。
そんな未来に備え、ここは英語と他の国の言葉、例えば中国語や韓国語、あるいはベトナム語といった言語も勉強していくと、通訳の幅がぐんと広がりそうです。

2024年8月更新

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