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翻訳家の20年後、30年後はどうなる?

翻訳家の20年後、30年後はどうなる?

近年発達しているAIの世界。自動翻訳機といわれるものはすでに登場し、スマートフォンなどでは盛んに利用されています。このままだと、簡単な日常的な翻訳の仕事はなくなる可能性があると、ある翻訳家は言います。では、どうしたらよいのでしょうか。翻訳家の今後の働き方も含めて説明しましょう。

翻訳ソフトで完結できるものはまだ少ない

もし、翻訳だけの仕事をしていると、20年後、30年後には翻訳の仕事はなくなるかもしれません。スマートフォンやタブレット端末などで翻訳機能が盛んに利用されているように、簡単な翻訳であればアプリなどで問題なくできるからです。今後、さらにAIの研究が進むと、ますますその可能性は高くなり、いかにうまくAIを使うかがポイントになることでしょう。
ただ、日本語はとても難しいので、複雑な翻訳や専門的な翻訳、さらに、話し言葉を通訳することはソフトやアプリではできないのが現状です。

便利な世の中でもチェッカーの役割が必要

インターネットの時代が到来し、パソコンやタブレット、スマートフォンなどが登場して簡単で便利になりました。以前は何冊もの辞書が必要でしたが、辞書をもち歩く必要もなくなりつつあります。バイク便で資料を届けていたものが、今は添付資料として送れる世の中になり、世界中、時差を感じることなくやりとりができます。ネットの世界の広がりにつれ、翻訳や通訳の仕事もやりやすくなっていますが、外国語と日本語は言語の使い方やでき方が違い、ぴったり同じようには訳せないため、チェッカーが必要です。アプリで訳したものはそのまま納品できないので、プロの目のワンステップが必要になるのです。
電子レンジやトースターなどの機械製品の登場により、誰でも簡単に料理がしやすくなっていますが、料理研究家は必要でしょう。ツールが揃ってもプロの料理がなくならないのと同じで、翻訳者には適切な訳であるかどうかの判断をする役割があり、総合的にコーディネートする翻訳者であることが求められるのです。

プロの仕事として言語のコーディネーションをする

現在、ネットで調べるといくつもの訳がでてきますが、総合的にどの語義が正しいのかを判断するにはプロの目が必要です。
例えば、「きつねうどん」を「フォックスヌードル」と訳したら、明らかに間違いです。これは日本語がわかる人にとってはおかしいのですが、日本語がわからない人が見た場合、間違いだとはわかりません。また、かつて「スタイル・カウンシル」というイギリスのロックバンドが存在しましたが、「スタイル審議会」と訳した人がいました。ロックバンドのグループの名前だということを知らないと、このような不思議な訳になってしまうのです。
翻訳は自動変換ですむような簡単なことではありませんが、そこが面白いところだとも言えます。通訳や翻訳の仕事は知識によって左右されることが多いので、言語コーディネーションやチェッカーの役割として、また、言語コンサルタントとして翻訳業は残る領域があると言えるでしょう。

翻訳の仕事の他にもできる仕事をもつ

翻訳の仕事以外にも職業をもっておくといいと、ある翻訳家は言います。
例えば、通訳案内士が挙げられます。現在の外国人訪日旅行者数、いわゆるインバウンドは4000万人の時代と言われています。国家資格である通訳案内士の免許を取得した人が通訳ガイドをすることになりますが、通訳案内士の多くはフリーランスで活躍しているため、収入は日当です。仕事のある日は稼ぐことができますが、観光客を毎日案内していると体力的にきついことも多いようです。かといって、仕事がなければ生活は不安定になりがちです。そこを埋めるのが翻訳の仕事です。通訳案内士として観光案内をする日と翻訳業をこなす日の両方があれば、体力面、収入面とも安定するからです。
似たような意味では、翻訳者と外国語の講師を兼ねる人も多くいます。どちらを本業とするかは本人次第ですが、講師として外国語を教えながら、翻訳の技術を高めていくことができます。
また、翻訳業と通訳業を両輪として仕事をしていくことも可能です。20年後、30年後に備えて、英語の翻訳家であれば、英語関連の職業を2つもっておくことをおすすめします。

取材協力

轟 なぎさ

20歳からNHK通訳を経て上智大学と同時通訳者養成学校卒業後、プロ同時通訳者・技術翻訳者になり、PRコミュニケーション&会議通訳エージェント、アンクレアを設立。現在に至る。米国テンプル大学大学院にて教育学修士号及び博士号取得。300社以上の民間企業及び政府関連の同時通訳の就業実績20年以上の現役同時通訳者、技術翻訳者、英語講師、マーケティング&PRコミュニケーション業務にて多数PR企画実施中。

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