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薬剤師になるための学校選びでの最重要ポイントは、薬剤師国家試験の受験資格が得られる6年制の薬学課程がある大学を選ぶことです。薬学部のなかには、研究者の養成を目的とした4年制課程を設けている大学もありますが、2018年度以降の入学者の場合、4年制課程では薬剤師国家試験の受験資格を得ることはできないので、要注意です。
最短で薬剤師を目指すなら6年制薬科大学を選択
最短ルートで薬剤師を目指すなら、6年制の薬学課程のある大学を選択しましょう。
【ポイント1】カリキュラムの充実度をチェック
6年制の薬学課程を設置している大学は、国立、公立、私立を合わせると全国に81校あります(※)。どの大学も薬学教育モデル・コア・カリキュラムに基づいたカリキュラムですが、大学ごとに特色があります。国家試験合格が心配な場合は、国家試験対策が充実しているかどうかがポイントになります。加えて、実習の環境が整っていることも大切。基本的なカリキュラムのほかにどのようなプラスαの教育内容があるか、チェックしましょう。
【ポイント2】国公立、私立の学費を比べて検討
文部科学省が発表している「国公私立大学の授業料等の推移」によると、国立大学の年間授業料は53万5800円、入学料は28万2000円なので、6年間で約350万円となります。公立の平均年間授業料は53万6191円、平均入学料は37万4371円なので、国立よりやや高くなります。一方、私立の平均年間授業料は95万9205円、平均入学料は24万806円ですが、これはあくまで全学部の平均です。薬学系の学部に絞ると入学料は平均と大差ないものの、年間授業料は200万円前後かかるようです。6年間通うとなると、授業料だけで1200万円に達するといえます。学費も踏まえたうえで、進学先を検討するといいでしょう。
【ポイント3】試験合格率を調べる
薬剤師国家試験は、6年制の薬学課程を修了したからといって、必ず合格するわけではありません。厚生労働省が公表している「第109回薬剤師国家試験 大学別合格者数」(試験は2024年2月に実施)によると、新卒(その年に学校を卒業する人)の合格率は84.36%でした。約15%が不合格になっているということです。同資料には大学別の合格率も掲載されています。合格率が高いということは、国家試験対策などのカリキュラムや学ぶための環境が充実している大学といえるでしょう。合格率だけでなく進級率や卒業率も確認しておくとよいでしょう。
薬学部以外から目指す場合は再度入学する必要あり
薬学部以外の学部を卒業しても薬剤師国家試験の受験資格は得られないため、6年制の薬学課程のある大学に入り直す必要があります。薬学以外にも学びたい学問がある場合は、その学部を卒業してから薬学部に入り直す、または薬学部に進んで薬剤師の資格を取得してから、別の学部で学ぶという道が考えられるでしょう。
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