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診療放射線技師は自分らしく活躍できる?

診療放射線技師は自分らしく活躍できる?

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現在、病院で働いている診療放射線技師は男性が多いようです。しかし、近年の診療現場では女性の診療放射線技師のニーズが増えてきているようです。では、女性が働くうえで、診療放射線技師は自分らしく活躍できる職業でしょうか? 現役の診療放射線技師が実際に大学病院で働いていて感じたことを、正直に語ってもらいました。

男性が多い職業だが、女性の診療放射線技師の需要が高まっている

男性が多い職業だが、女性の診療放射線技師の需要が高まっている

診療放射線技師は男性が多い職業でしたが、近年では女性技師が増えています。私が勤務する大学病院では、約70人の診療放射線技師のうち、約15人が女性です。特に、近年では就職は女性の方が比較的有利だと感じています。
その背景には、マンモグラフィー検査や乳腺MRI検査が増加していることがあります。これらは主に乳がん検査のために行われるので、女性の患者さんがほとんどです。上半身裸になって行う検査なので、男性よりも同性である女性の診療放射線技師が好まれます。女性の看護師に補助してもらい、男性の技師が検査することも可能ですが、女性ならば一人で行うことができます。
また、放射線治療では、放射線を照射する場所を皮膚に直接マーカーで描いたり、上半身裸で治療を行ったりすることがあります。特に乳がんなどは若い女性にも多い疾患なので、男性に囲まれるよりは女性がいたほうが患者さんに安心してもらえます。ほかにも、相手の気持ちをくみとった声かけなど、女性的視点からできる配慮がたくさんあります。このように、診療放射線技師は、女性が自分らしく活躍できる場がたくさんある仕事だと思いますし、女性の技師も増えていくでしょう。

診療放射線技師は仕事と子育てを両立しやすい職業

診療放射線技師は、子育てをしながらでも働き続けることができる職業だと思います。実際に、私が勤務している大学病院の放射線科でも、産休・育休から復帰して子育てと仕事を両立している女性技師がいます。キャリアステップの観点では、やはり女性技師は妊娠中や産休・育休期間は仕事を制限せざるをえない状況もあり、男性技師に比べて少なからず給与が低かったり、昇進ペースが遅れたりする場合はあるかと思います。
また、妊娠中は仕事をセーブする必要が生じることもあります。そのような場合は、部署のスタッフ同士で仕事を分担したり、体調によっては座ってできる仕事に交代したりするなどの配慮をしています。
仕事と家庭をうまく両立すれば、確実にキャリアを積むことはできますし、女性で技師長を務めている方もいます。また、資格職なので、一時的に仕事をセーブしたり辞めたりすることがあっても、転職や再就職することも比較的容易だと感じています。診療放射線技師は、性別を問わず、やる気次第で活躍することができる職業だといえます。

取材協力

菅谷正範(診療放射線技師)

千葉県出身。高校生の頃、医療系の仕事に興味をもち、得意分野の物理や生物の知識を生かせそうな診療放射線技師を目指し専門学校へ進学。2006年に診療放射線技師の資格を取得し、日本医科大学付属病院に就職。その後、第一種放射線放射線取扱主任者や各種認定資格を取得しながら日々の業務に励んでいる。

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