• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 医療・看護・歯科・薬
  • 診療放射線技師
  • 今から役立つ経験を教えて
診療放射線技師になるために今から役立つ経験

診療放射線技師になるために今から役立つ経験

全国のオススメの学校

診療放射線技師を目指す場合、学校の勉強や活動のなかに将来につながるものはあるのでしょうか。また、学校生活に限らず、日々の生活のなかで高校生のうちから意識しておくとよいことはあるでしょうか。現在、第一線で活躍している診療放射線技師に、高校生時代を振り返って教えてもらいました。

理数系分野の基礎をしっかり。語学が好きだと実務に役立つ

高校生のころは特に数学や物理や生物や化学など、理数系の科目が得意だとよいと思います。診療放射線技師は人の体を扱う仕事なので、医学や機械工学に関する知識が日常的に求められます。そのため、理数系の分野は高校生のうちから基本をしっかり押さえておくとよいでしょう。
また、医療の現場で働く診療放射線技師は、さまざまな患者さんとコミュニケーションをとります。日本語を話せない外国人患者さんも多くいますし、近年では外国人旅行者が増えています。医療ツーリズムといって、日本の医療を受けるために来日する外国人もいるほどです。語学は診療放射線技師になるために必須ではありませんが、医療の現場では需要があるため、興味があるとなおよいと思います。私が勤務している大学病院でも、中国語を話せるスタッフが重宝されていますし、就職でもかなり有利になるでしょう。

相手の気持ちを想像して話すコミュニケーション能力を養う

診療放射線技師として医療の現場で働くようになると、コミュニケーション能力が問われます。装置を操作したり、画像処理のためにパソコンに向かったりするだけでなく、人と会話することがとても多い仕事です。よりよい検査をするためには、特にコミュニケーション能力が大切なのです。
例えば、聴力が弱い方に「耳が聞こえないんですね」と大声で言ってしまえば、受け取り方によって患者さんは傷ついたり、周りの人たちも嫌な気持ちになったりすることもあるでしょう。直接的な言葉を避けて、相手のことを考えた呼びかけを工夫しています。また、ソフトな言葉を使うとともに、患者さんの気持ちを察するように心がけてもいます。表情など、ちょっとした変化をよく見て「不安に思っていることはありますか?」などと声をかけ、患者さんの不安を解消できるようにしています。授業では教えてくれないことなので、学生時代から気をつけておくとよいでしょう。

自分に向いている仕事について、さまざまな選択肢を考える

私が医療系の分野に進んだ理由は、生涯働くことができ、やりがいを感じられ、人のためになるような仕事をしたかったからです。医師か看護師か診療放射線技師で悩みましたが、目に見えない「放射線」というものに興味をひかれ、診療放射線技師になるための専門学校へ進学しました。 専門学校に通いながらも、興味本位だったこともあり仕事に対する漠然とした不安がありました。気持ちが固まったのは、病院での実習がきっかけです。実際に技師として働く先輩の深い知識と検査に真剣に取り組む姿にあこがれを感じ、診療放射線技師として働くことを決意しました。 高校生のうちから自分がやりたいことや向いている職業についてよく考え、先生や友人に相談しながらじっくり考えることが大切です。また、学校の勉強はもちろんですが、心から信頼できる友達を作って楽しみながら過ごしてほしいと思います。

取材協力

菅谷正範(診療放射線技師)

千葉県出身。高校生の頃、医療系の仕事に興味をもち、得意分野の物理や生物の知識を生かせそうな診療放射線技師を目指し専門学校へ進学。2006年に診療放射線技師の資格を取得し、日本医科大学付属病院に就職。その後、第一種放射線放射線取扱主任者や各種認定資格を取得しながら日々の業務に励んでいる。

診療放射線技師を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT