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心理カウンセラーの1年目はどうだった?

心理カウンセラーの1年目はどうだった?

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心理カウンセラーの最初の1年間の過ごし方としては、何より勉強することです。経験がないことには仕事ができませんから、事例検討会に出席することやオブザーバーなどを経験することなどで、経験値を増やす必要があるからです。もちろん、就職する先によっても違ってきます。

心理カウンセラーは常に勉強し続けることが大切

資格を取れば心理カウンセラーになれるとはいえ、職業として収入に結び付けるのはなかなか難しい仕事です。心理カウンセラーとしては、経験が何より重要だからです。就業先によっても違いますが、どこで働くにしても1年目はまず勉強すること。知識を増やすことはもちろん、心理カウンセラーとしての人間力を向上させることも必要になります。
一般的には事例検討会などの学習グループでたくさんのサンプルをもつことから始める人が多いようです。カウンセリングの学習会などがあれば、積極的に参加しましょう。ボランティアでもかまいません。まずは場数を踏むこと。地道な活動が今後の心理カウンセラーとしての道筋を作っていくのです。介護施設やグループホームなどでの傾聴ボランティア、他の心理カウンセラーがおこなうカウンセリングでオブザーバーとして陪席するなど、活動する場はたくさんあります。
できれば、しっかりとした方針をもつ自主勉強会や研究グループなどを探して、参加することをおすすめします。指導者がいれば、活動内容をまとめて評価してもらうことができます。フィードバックを受けることでスキルアップしていけるからです。師事する指導者がいないとカウンセリングスキルが我流になってしまい、相談の質が落ちてしまう可能性があります。

就業先によっても違う心理カウンセラーとしての1年目

「心理カウンセラー募集」という求人は、残念ながらあまりないのが現状です。ただ、カウンセリングのスキルは1年目からさまざまな場で生かすことができます。
例えば、企業で働く会社員が心理カウンセラーとしての資格を取った場合、直接カウンセリングをすることが仕事にはならなくても、部下の面談ができるなど実践としてすぐに役立ちます。人事部門に在籍している場合やメンタルヘルス担当の場合はなおさらです。
また、看護師等の医療従事者が心理カウンセラー資格を得た場合も、患者さんだけでなく、同僚の悩みを聞くことができます。プラスアルファで心理カウンセラーの資格を取った場合は、今の職場で1年目から生かせるのは強みになるでしょう。
メンタルヘルスを請け負っている派遣会社や研修会社、カウンセリングを教えている協会・学校などに就職すると、先輩カウンセラーがおこなうカウンセリングのオブザーブや、講座・講演の手伝いをすることがとてもいい勉強になります。そのほか、ハローワークなど準公的な相談員から始めるという方法もあります。
いずれもそこで知り合った人脈を大切にしましょう。勉強を怠らず、地道に活動し、指導を仰ぐことで、多くのスキルが身に付き、仲間を増やし、やがて仕事につながっていくはずです。

取材協力

大野萌子

一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事、企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関等で年間100件以上の講演・研修を行う。著書、メディア出演多数。

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