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日本文学では何をどのように学ぶか

まずは日本語を使うための文法、そして文学の基礎知識を身につけ、3年次に専攻を絞るというのが典型的なパターンです。並行して演習科目を行い、根拠をもって自説を他人に説明する技術を修得します。オリジナルの解釈をみつけるための方法も身ににつけ、他人と違う視点でモノを見るスキルを修得することも重要です。

※このコンテンツは2018年の取材に基づき構成しています

根拠を持って自説を説明する技術を修得

文学の基礎を広く学ぶと同時に演習科目で説明する技術の訓練

日本文学研究の大前提として、日本語が使えることが必須です。そのため、現代的・古典的日本語文法や、日本文学とかかわりが強い漢文法のカリキュラムが1年次に設定されていることが多いようです。文学の構造を分析したり、体系化したりするための文学理論も学び始めます。日本語、日本文学、中国文学について学ぶのがスタートラインというわけです。
これらの講義と並行して演習科目も行われるのが一般的です。文学研究というと、黙々と文献に向き合うイメージがあるかもしれませんが、文学研究も自分の解釈を人に説明できなければならないので、レポートを書いて発表したり、ディスカッションしたりする演習形式も盛んに行われます。中学・高校の読書感想文や調べ学習とは違い、理論や資料を使って論を展開させなければならないので、かなりの訓練が必要です。そのため、1年次から演習科目を取り入れる大学が多くあります。担当教員によっては、レポートを句読点の使い方まで細かく添削指導するケースもあります。
2年次までに古代から近代まで幅広く学び、自分の興味のある分野を探っていき、3年次から専攻を決めていくのが典型的なステップです。ただし、文学研究は解釈のヒントとなる教養を幅広くもっていたほうがいいので、専攻を決めた後もさまざまな分野や文献に触れていくことになります。

自分だけの解釈をみつけるための「型」を修得する

文学研究ではオリジナルの解釈をみつけ出すことが求められますが、かといって好き勝手に読んでいいわけではありません。好き勝手に読むことと自由に読むこととは違います。「なぜそう解釈したのか」を説明できるだけの理論や資料といった根拠が必要になります。また、文法や理論、隣接学問などとも照らし合わせて解釈していかなければなりませんから、オリジナルの解釈をひねり出すのは一朝一夕にはいきません。
そこで重要になるのが思考の型を覚えることです。思考にもある程度、決まった型がありますから、テーマとなった作品が「一般的にどう読まれているか」をまずは調べるのです。そのうえで、今度はそれまで読んできた書物や学んできた哲学や思想、心理学などの要素を加味してもう一度読み解いていくと、自分なりの解釈を導き出せるようになるのです。理論的に新しい視点をみつけられるスキルを身につけるのも、文学研究の大きな目的の一つといえるでしょう。

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