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歯科技工士になるための勉強時間・やり方

歯科技工士になるための勉強時間・やり方

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歯科技工士になるためには、4年制大学、もしくは短期大学・専門学校などを卒業後、歯科技工士の国家資格を取得する必要があります。国家資格とはどのような試験なのでしょうか。難易度はどのくらいなのでしょうか。歯科技工士になるための方法を紹介します。

国家試験は学校できちんと学んでいればそこまで難しくはない

国家試験は学校できちんと学んでいればそこまで難しくはない

歯科技工士の国家試験は、例年95%前後の合格率です。大学や専門学校などできちんと勉強していれば、そこまで不安に感じることはないでしょう。授業にちゃんと出て内容が理解できていて、さらには彫刻の実技などについてもしっかりと練習量をこなしていれば、よほどのことがない限り不合格になることはありません。
とはいえ、私が受験したのは20年以上前のことなので試験内容なども変わっており、私の話ではあまり参考にならないかもしれませんので、今年私の歯科技工所に新入社員として入社してくれた歯科技工士の話をします。
彼は大学4年生の夏休みくらいから約半年かけて国家試験の勉強をしていたと教えてくれました。毎日の勉強時間は1日2時間程度だといいますから、そこまで大変ではない印象です。
国家試験の勉強内容としては、模型の作り方や知識にかんすることはもちろん、歯科に関する法律などを覚えていきました。

体の首から上のことはすべて把握し、彫刻の試験がある実技はひたすら練習!

国家試験では実技が出題されます。「全部床義歯の人工歯排列と歯肉形成」と呼ばれる、歯のデッサンをする科目と、実際に石膏棒を、歯型に彫刻していく「カービング」と呼ばれるものです。いくつか決められた型のなかから、「●番を作ってください」というようにその場で指定されたものを実際に製作し提出します。これについては上手くできるように日々とにかく練習をしておくしかないと思います。余談ですが、歯科技工士になった後に歯型彫刻のコンテストが開催されることもあるほど、彫刻スキルは歯科技工士にとってとても大切で誇れるものです。
さらに、人体の首から上にかんすることは全部学び把握していることを求められます。大学や専門学校では、頭部についての人体解剖を行う授業などもあります。人体解剖では歯や顎まわりの骨格や造り、筋肉などの口まわりの動きを中心に理解しなければなりません。これらは「解剖学(歯の解剖学・口腔解剖学)」として国家試験にも出題される範囲です。
さらに、有床義歯技工学・歯冠修復技工学・矯正歯科技工学・小児歯科技工学・顎口腔機能学・歯科理工学、そして歯科技工士法などの法規についてもまんべんなく出題されます。
さらに、受験する都道府県によっては任意問題として「歯冠修復物のワックス形成」や「部分床義歯の維持装置・連結装置製作」が出題される県もあります。

取材協力

太田 亮太

G.G. Dental Laboratory 高校までテニス一筋で過ごす。大学進学の際にスポーツ推薦を得ていたが、入れる学部が限られていたため、将来を真剣に考えたときに、人と異なる仕事がしたいと思うようになる。その際に、たまたま知った歯科技工士という職業に興味を持ち、スポーツ推薦を辞退し、歯科技工士になる。

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