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視能訓練士が仕事をするときの心がけ

視能訓練士が仕事をするときの心がけ

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毎日数多くの患者に接する視能訓練士は、仕事をするときにはどのようなことを心がけているのでしょうか。共に働く眼科医からは、どのようなことを求められることが多いのでしょうか。ここではある視能訓練士がクリニックに勤務している際に常に心がけていることを聞きました。

いかに早く正確に精度の高い検査が行えるか

心がけ「安心して検査に臨めるように細かな気づかいを!!」
心がけ「安心して検査に臨めるように細かな気づかいを!!」

視能訓練士に最も求められることは「検査結果の精度の高さ」です。視能訓練士が行った検査の結果によって、眼科医がその後の治療方針や手術の方針を決めるため、その責任はとても重大です。いかに正確に精度の高い検査が行うことができるかが、視能訓練士にとっては大切なことです。私はまだまだ駆け出しなので、とにかくていねいな検査を心がけています。先輩からも「最初は時間がかかってもいいから、信頼性の高い検査結果を出すようにしてね」と言われています。
とはいえ、クリニックは予約なしの来院も多いので、テキパキと動かなくてはならないのも難しいところです。最初は精度の高さと速さの両立をしなければならないことにあたふたしていたこともありましたが、毎日たくさんの患者を診ているうちに、だんだん落ち着いて対応することができるようになりました。

患者の状況に合わせ機転をきかせることが大事

検査の正確さと速さに加え、機転をきかせることも求められます。眼科医が診療するときに必要とするであろう情報を、検査の段階でどれだけ患者から聞き出すことができるかが視能訓練士としては重要なためです。
例えば、視能訓練士は視力検査、眼圧検査、視野検査などを眼科医の指示どおりに、カルテの指示書に書いてあるもののみを行います。しかし、ある患者が以前来院したときと比べ、突然視力が悪くなっていたら予定にはなかったけれどこの検査をすべきだなと判断し、医師に相談することもあります。
私の勤務する眼科クリニックでは常時眼科医が5人、視能訓練士は6人いますので、互いに連携を取りながら、たくさんの患者を待たせないように案内することも求められます。診療科目も多く、眼科外来・日帰り白内障・緑内障・オルソケラトロジー・コンタクト処方・レーザー治療・ICLなどさまざまな目的で訪れている患者を予約の有無や緊急度などを常に考えながら対応していきます。
また、患者が痛みを訴えている場合であれば「どういう痛みがいつからあるのか」「赤みはあるか」「腫れているか」なども目視で判断したり、瞳孔がどのくらいの広さかをチェックしたりします。懐中電灯で目を照らし、どれだけ瞳孔が収縮するかを見るのですが、瞳孔が開きっぱなしの場合は脳の病気の可能性もあります。その場合にはすぐに別の病院への搬送が必要となることもありますので、的確な判断が求められます。

2024年9月更新
取材協力

松村みなみ

沖縄県出身。小さいころから生き物が好きで、大学も医療系大学に進学。発達障がいのお子さんが通う学童でアルバイトをしながら学生時代を過ごす。そのなかで視能訓練士を知り、大学卒業後視能訓練士科のある1年制の専門学校へ進学。視能訓練士として働いている。

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