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診療放射線技師になるための勉強時間・やり方

診療放射線技師になるための勉強時間・やり方

全国のオススメの学校

診療放射線技師になるには、診療放射線技師養成所である大学や短大、専門学校で3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。診療放射線技師になるための学校選びや勉強のしかたについて、現役の診療放射線技師の体験談を交えながら詳しく見ていきましょう。

診療放射線技師を養成する大学や短大、専門学校に進学し、国家資格を取得する

診療放射線技師を養成する大学や短大、専門学校に進学し、国家資格を取得する

大学や専門学校に入学してからは、メリハリをつけて勉強していくとよいと思います。機器工学や放射線に関する授業、医学に関する授業など幅広い分野について勉強する必要があります。授業にちゃんと出席して先生の話を聞くことが大切です。専門学校時代の最終学年では毎日2~3時間は勉強するようにしていました。また、信頼できる仲間と一緒に自習することも多かったです。人に教えることで知識が定着しますし、同じ目標に向かって頑張ると勉強も捗ります。

国家試験合格だけでなく、その先の就職を見据えた勉強を

診療放射線技師として働くには、国家試験に合格する必要があります。近年では放射線技師の学校が増えており、各校の国家試験合格率を下げないように、卒業試験の合格ラインを引き上げる傾向もあるようです。そのため、国家試験だけでなく卒業に向けてしっかり勉強することが大切です。ただし、試験のための勉強というよりは、その先の就職を見据えて知識をしっかり身につけたほうが良いでしょう。
大きな病院に就職するには、激しい競争をくぐり抜ける必要があります。私の場合、国家試験がとても難しい年だったので、就職活動より国家試験対策に力を入れていました。そのため、就職が4月の時点で決まっておらず、地元に帰って就職するか東京で就職するかで悩んだ時期がありました。卒業後も学校に顔を出して求人情報をチェックし、たまたま今の病院から求人が来ていたので就職することができました。当時の先生たちが親身になって相談に乗ってくれたことは、今でも感謝しています。

解剖学の知識は診療放射線技師の実務で役立つ

診療放射線技師の業務では、撮影した画像を見るために解剖学の知識が重要です。医療の現場ではさまざまな職種のスタッフが専門性を生かしてチームで治療を行います。このチームの中で共通言語となるのが解剖の知識です。例えば、医師から「体の中のこの部分をよく見たい」と指示されても、それが何なのかがわからなければよい写真は撮れません。また、ほかの職種から見れば私たちは画像の専門家です。画像がどんな原理で作られているのか、各検査の特徴についても知っている必要があります。また、アーチファクト(偽像)といって、データのエラーや信号のゆがみが画像に写ってしまうことがあります。誤診につながってしまう場合もあるので、よく理解しておくことも重要だと思います。

病院実習で先輩たちの働き方を知り、モチベーションを高める

診療放射線技師の養成機関では、約3カ月間の病院実習があります。検査のしかたは学校の授業でも勉強できますが、病院実習の場で実際の検査の様子や画像をよく見ておくことが大切です。
病院実習では実際に自分が働く姿をイメージしやすいので、自分も技師として働きたいというようなあこがれなどを感じられれば、モチベーションも高まると思います。

取材協力

菅谷正範(診療放射線技師)

千葉県出身。高校生の頃、医療系の仕事に興味をもち、得意分野の物理や生物の知識を生かせそうな診療放射線技師を目指し専門学校へ進学。2006年に診療放射線技師の資格を取得し、日本医科大学付属病院に就職。その後、第一種放射線放射線取扱主任者や各種認定資格を取得しながら日々の業務に励んでいる。

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