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保健師になるために今から役立つ経験

保健師になるために今から役立つ経験

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保健師として働くためには看護師と保健師の国家資格、両方を取得する必要があります。国家資格を取得するためには高校卒業後、看護大学や専門学校への進学が必須です。では、保健師を目指すうえで役立つ勉強・取り組みにはどのようなものがあるでしょうか。ある保健師に聞いたアドバイスを含めて説明しましょう。

「なぜ保健師になりたいか」「どのような保健師になりたいか」を考える

「勉強は当然大切ですが、なぜ保健師になりたいのか、保健師としてどう活動したいかを考えることがとても重要です」とある保健師は言います。
看護大学の入試では、筆記による一次試験のあと、二次試験で面接をおこなう大学が増えています。そこで聞かれることの一つが「なぜ保健師になりたいのですか」「保健師としてどのように活躍したいですか」です。これは看護大学の入学試験に合格するための核心的な部分でもあるため、考えを自分のなかで整理しておき、説明できるようにする必要があります。「『なぜ』『どのように』を言語化しておくと、大学生活をどう過ごせばいいかがわかるので、目標に向かってぶれることがない」と話してくれました。
また、保健師養成の課程がある大学のオープンキャンパスにいくこともおすすめします。雰囲気を肌で感じることができるので、自分に合っているかどうか、その大学で学びたいかどうかの判断材料になります。特に、大学の先輩と話すことで判断が明確になります。
ある保健師は5~6の大学のオープンキャンパスへ参加し、先輩に直接話を聞いたそうですが「オープンキャンパスで出会った先輩の印象で志望校を決めた」と話しました。「面接での志望理由もオープンキャンパスで出会った先輩の良さを挙げたので、説得力があったのではないか」ということでした。

興味のあること、好きなことを見つけて挑戦すること

ある保健師は将来何の仕事に就きたいのか、どんなことをやりたいのか、迷った時期があったそうです。医療系の仕事に就くことを視野に入れてはいたものの、精神保健分野もいいと考えたり、子どもが好きだから小児科で働こうと考えたりして、迷ったそうです。さらに、数学や英語も好きで、子どもにもかかわりたいから医療系ではなく学校の先生になることも考え「進む先を一つに絞れなかった」と言います。
そのため、どの科目も真剣に勉強したそうですが、今考えてみると、それが現在の仕事で見事に生きているのだとか。何でも好きなことを見つけて必死にやる経験自体も、自分の身になると感じているそうです。
この保健師は、大学時代に保健師という職種を知らずに、子ども向けの健康教育や地域に密着した健康に関する活動をしていたそうですが、その後、保健師の仕事と出会い「強い運命を感じた」と言います。大学時代の活動が今はとても役立っているとのことでした。
社会人になると、自分のやりたいことが必ずできる環境にいられるとは限りません。ましてや勉強に没頭できる機会は社会に出るとなかなかとれないのが普通です。「興味のあることに挑戦できる学生の時期をぜひ有効に使ってほしい」とこの保健師は話してくれました。

取材協力

中屋朋子 石川綾海

小児保健分野の看護師を目指し、大学へ進学。大学四年の時、地域看護学実習で、保健師の仕事ぶりを目にして引き込まれ、保健師の道を志すように。卒業後、行政保健師を経て、健康保険組合の保健師となる。現在は、加入者の健康維持増進、疾病予防のために何ができるのか、悩みながら日々奮闘中! 東邦大学看護学部卒業後、行政保健師として高齢者の支援に従事。その中で、働く世代の健康を支援したいという思いを抱き、株式会社おかんへ参画。営業を経て、新規事業開発の部署へ配属。企業向けに食の意識・行動変容を促すセミナーを開催し、「働く」と「健康」の両立支援を行う。

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