大学院まで含めた期間で考えるのが一般的
1・2年次は基礎。外へ飛び出すアクティブな演習も
環境工学の幅広い分野を扱っている大学では、まず水、大気、廃棄物、放射性物質など一とおりの分野について基礎的な内容を学びます。座学に加えて演習や実験も多く、知識と技術の両方を修得していくイメージです。水の分析なら近くの川や池に水を採取しに行くこともありますし、騒音の測定をするために街へ出かけていくこともあります。そうして体で環境を感じながら、研究を進めるアクティブな面も環境工学の特徴の一つといえるでしょう。研究室にこもってひたすら試験管や機械とにらめっこするようなイメージをもっている人には意外に映るに違いありません。
これに加えて、物理や化学、生物、情報処理など、この先研究に進んだときに必要になる一般教養も身につけるのが1・2年次のミッションです。3年次では環境工学全般の専門科目を学び、4年次から自分の専門分野を決めて、研究室に所属し、自分のテーマを掘り下げていくことになります。
とはいえ、環境工学の諸分野を網羅的に扱っているのはごく一部の大学でしかなく、「土木系だけ」、「エネルギー・資源循環だけ」など、どれか特定の専門分野に特化しているケースがほとんどです。その場合は、数学や物理、化学など教養科目に重点を置く大学と、専門科目の導入科目を設置する大学とがあります。明確にテーマが決まっていない人は、どんなテーマでも扱えるように、なるべく広く修得しておくといいでしょう。
どちらのパターンの大学でも、3年次から専門分野を深めていくのは同じです。授業も専門性の高いものになり、実験・演習科目も増えてきます。さらに研究室にも所属し、研究の手法を学びながら卒業研究のテーマを模索する段階にも突入します。そして、4年次に本格的に研究を始めて卒業研究にまとめます。しかし、就職活動のことも考えると、研究に打ち込める正味の期間は1年もないくらいです。そのため、大学院に進学して、もう2年間、研究に打ち込むのが典型的なルートになっています。
全国のオススメの学校
-
新潟大学(工学部)国公立大学 / 新潟
-
福岡工業大学(生命環境化学科)本学は学生一人ひとりが夢や目標を見つけ、それを実現するためのチャンスとサポートをたくさん用意。全ての夢を確かな未来へと導く、きめ細かな専門教育を実践しています。私立大学 / 福岡 -
愛知工業大学(応用化学専攻)これからの社会で必要とされる幅広い教養と知識、斬新な発想を備えた人材を育成。理系・文系といった従来の枠にとらわれることのない学問編成で“新しい学問”の形を展開していきます。私立大学 / 愛知 -
長崎総合科学大学(先端工学部)最先端の研究を進める教授陣と学生一人ひとりの個性や適性に対応した学びをきめ細かにサポートし、幅広い知識と技術を身に付け、自分なりの「ひとつ先の風景」を考え実現できる人材を育成します。私立大学 / 長崎 -
北里大学(グリーン環境創成科学科)本学では、生命現象の不思議を解明するため、「地球の未来につながる研究」をキーワードに9学部18学科から総合的にアプローチ。生命科学の総合大学としてその叡智を集結し、地球の明日に貢献します。私立大学 / 神奈川・青森・東京・新潟 -
多摩美術大学(建築・環境デザイン学科)日々進化するAI時代を先行くために必要な、ゼロからイチの価値を生み出せる「創造的な力」をもった人材を育成します。多様性を重視した入試方式も拡充し、総合大学との併願も可能です。私立大学 / 東京 -
北海道科学大学(建築学科)本学は、学生の皆さんが専門性を身に付けるだけでなく、社会で求められるコミュニケーション力や課題発見解決力といった基盤能力を養うことを重視します。これらの能力を併せ持った人材が+Professionalです。私立大学 / 北海道 -
修成建設専門学校(土木工学科)建築、デジタルデザイン、空間デザイン、土木工学、ガーデンデザインなど多彩な学科を設置する総合建設専門学校!企業×修成の実践授業や企業説明会など業界と連携し、一人ひとりの夢を応援します。専門学校 / 大阪 -
渋谷ファッション&アート専門学校(建築クリエイター科)「建築業界で働きたい」・「ファッションが好き」というあなたの想い、あなたの前に進む気持ちを全力で応援します。「渋谷」の流行を肌で感じ、感性を磨きながら実践的な技術と知識を確実に学ぶことができます。専門学校 / 東京 -
札幌工科専門学校(環境土木工学科)道内でも数少ない建設系技術者養成専門学校。技術職公務員をはじめ、測量、現場監督、設計、CAD、建設機械など、学生一人ひとりの希望を応援。100年先も地図に残る安心安全な街づくりを仕事にしよう!専門学校 / 北海道
環境工学とはどんな学問?
環境工学とはどんな学問?
環境工学と他の学問とのかかわり
環境工学はこんな人に向いている
環境工学を学んだ後の進路と今後の展望
環境工学の先生に聞く
環境工学ではこんな研究をしています
環境工学のここが面白い
もっと先生たちに聞いてみよう

都市に緑を増やして人々が住みやすい環境を創り出す先生
東京都市大学 環境学部環境創生学科
飯島 健太郎 教授

100年後も安全・安心な都市を一緒に探究してくれる先生
芝浦工業大学 システム理工学部建築・環境課程
増田 幸宏教授

社会の安心・安全を守る次世代音響技術を開発する先生
日本大学 理工学部電気工学科
大隅 歩 准教授
環境工学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう

大好きな自然に触れられる2年間。将来に向けて知識が深まります
東京環境工科専門学校 自然環境保全学科 野生動物保護管理コース
本多 智咲さん

建築・都市・環境を絡めたSDGsの実践と継続に挑戦しています!
芝浦工業大学 システム理工学部 環境システム学科(2026年4月、建築・環境課程へ改組予定)
遠藤 勇人さん

ここでしかできない学びを通じて、「危機管理のジェネラリスト」に
千葉科学大学 危機管理学部 危機管理学科
金城 旭さん
もっと卒業生たちに聞いてみよう

古民家リフォームで「想像」を「創造」に。お客様の想いを形にできる仕事がしたい
東北職業能力開発大学校
専門課程 住居環境科卒

人々の暮らしに欠かせない建物やインフラ設備を造っています
愛知工業大学
工学部 土木工学科 土木工学専攻 卒 ※2024年4月 土木工学科から社会基盤学科に名称変更

防災・環境整備・健康増進…「トイレ」を通じて社会課題を解消することがやりがい!
芝浦工業大学
システム工学部(現・システム理工学部) 環境システム学科(2026年4月、 建築・環境課程へ改組予定)