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保健師が仕事をするときの心がけ

保健師が仕事をするときの心がけ

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健康への関心は年々高まっています。いかに毎日を生き生きと過ごし、元気に歳を重ねていけるのかという点は誰もが興味をもっていることでしょう。そのための手助けやアドバイスをおこなう保健師はどのような思いで仕事をしているのでしょうか。仕事をするときの心がけについて聞いてみました。

何のために仕事をしているのかを、自分の実現させたい世界と紐づける

スタートアップ企業でアドバイザーをおこなう保健師は、自分がどんな課題を解決したいか、何のために仕事をしているのかを常に意識して働くことが大切だと言います。この保健師は「人々がいつまでも健康でいられるよう、若い世代や働く人々にアプローチをしたい」と話してくれました。その背景は、行政保健師時代に病気になったことを後悔する高齢者に出会い、高齢者の今までの食生活や行動を簡単には変えられず、問題の解決はとても難しいと感じたことだと言います。そんななか、自分の解決したい課題に近いミッションを掲げる会社に出会い、行政の世界を飛び出したそうです。
「『働くヒトのライフスタイルを豊かにする』というミッションを実現するために仕事に励んでいる。その軸があると、どんなに辛いことがあっても自分の信念がぶれずにがんばることができます」と話してくれました。

偏見をもたずに対象者へ接し、職場内ではコミュニケーションを密にとる

「保健師として働いている以上は、医療的な部分ももっとスキルアップしたい」とある保健師は言います。一方でもっと大切にしていることとして「いろいろな背景をもった人がいるので、偏見をもたずに接すること。自分の考えを相手に押しつけるのではなく、相手の発する言葉やその背景に寄り添い、相手の生き方をどう支えるかを意識して接しています」と話しました。
保健師の仕事はチームワークが大切なので、職場では先輩との挨拶や『報連相』など、まめにコミュニケーションをとるようにしているそうです。「なかには対象者の生死にかかわるものもあるので、助けが必要な場合は求めるし、自分のできる・できないを見極めて、対象者にとって少しでも良い結果になるよう意識している」と言います。「保健師の気質なのか、先輩はフレンドリーに話しかけてくれるため、職場はとても良好な関係で、先輩から話を積極的に聞いてもらえるのはありがたい」と話してくれました。

取材協力

中屋朋子 石川綾海

小児保健分野の看護師を目指し、大学へ進学。大学四年の時、地域看護学実習で、保健師の仕事ぶりを目にして引き込まれ、保健師の道を志すように。卒業後、行政保健師を経て、健康保険組合の保健師となる。現在は、加入者の健康維持増進、疾病予防のために何ができるのか、悩みながら日々奮闘中! 東邦大学看護学部卒業後、行政保健師として高齢者の支援に従事。その中で、働く世代の健康を支援したいという思いを抱き、株式会社おかんへ参画。営業を経て、新規事業開発の部署へ配属。企業向けに食の意識・行動変容を促すセミナーを開催し、「働く」と「健康」の両立支援を行う。

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