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臨床検査技師の職場というと病院やクリニックが浮かびますが、それ以外にも活躍の場はさまざまあります。だからこそどこに就職すべきか迷う人もいるでしょう。それぞれの特徴をきちんと理解したうえで、自分に合った就職先を見極めましょう。
約9割が「病院」「クリニック」に就職
臨床検査技師の実に約9割が病院またはクリニックで働いています。病院とクリニックの違いは20床以上のベッドを持った施設を「病院」、19床以下の施設を「クリニック」と区分けされています。規模によって業務内容も異なる傾向にあり、小規模な病院やクリニックでは生理検査のみで、検体検査は外部の検査センターに委託するケースが多いといいますが、100床以上の病院になると検体検査(血液・尿など)と生理検査(超音波・心電図・内視鏡など)の両方を行うことが多いようです。また、500床を超える大規模な病院のなかには微生物学検査や免疫検査、病理学検査といった、より専門性の高い検査を行う病院もあります。
「健診センター」「治験コーディネーター(CRC)」「臨床開発モニター(CRA)」「アプリケーションサポート」
病院・クリニック以外の臨床検査技師の職場は「健診センター」があります。ここでは健康診断や人間ドックでの採血や血圧測定、心電図・超音波検査が主な業務になります。「治験コーディネーター(CRC)」という道もあります。製薬会社に勤めて、新薬や医療機器の安全性をチェックするために、被験者募集から日程調整、指導、経過観察に携わることになります。さらに、製薬・医療機器メーカーの「臨床開発モニター(CRA)」という就職先もあります。ここに従事すると医療機関を訪れ、自社製品の治験を実施する病院と交渉を進め、企画から契約、進捗管理までを担うことになります。治験に関する知識とともに高いコミュニケーションが求められる難しい仕事ですが、高収入が期待できます。同じく医療機器メーカーの「アプリケーションサポート(営業サポート)」という仕事に就くというのもあります。ここでは営業担当と一緒に医療機関を訪問し、自社製品の説明やデモンストレーションなどを業務とします。
病院・クリニックに絞らず、視野を広げよう
一口に臨床検査技師といっても、職場によって業務内容、勤務時間、給与はかなり違いますから、視野を広げて探すといいでしょう。病院は医師と接する機会が多く、患者さんの診断に貢献しているというよころびを得やすい一方で、夜勤や休日出勤があり生活が不規則になりがちです。その点健診センターには夜勤がなく、土日に休みがとれます。また、医療機器メーカーのCRA(臨床開発モニター)やアプリケーションサポートは、専門知識とともに高いコミュニケーション能力が求められる仕事ですが、その分給料も高く、民間企業でバリバリ働きたいという人に向いているともいえるでしょう。
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