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助産師が働く場所は、人数の多い順に「病院」「診療所(クリニック)」「助産所」となります。中でも「病院」が約61%(※)と圧倒的。というのも、助産師単独では母子ともに問題のない「正常分娩」しか分娩介助を行うことができず、帝王切開など「異常分娩」の場合は産科医の介在が必要となるため、医師の配置が義務づけられている病院で出産を行うケースが多くなるからです。ちなみに、「助産所」には産科医が常駐しないため、医療行為はいっさい行えません。助産所で働く助産師のうち、約半数(※)は助産師として独立して助産所を立ち上げた「開設者」。また、全体から見ると少数ではありますが、保健所や保健センターで働く助産師もいます。
※2014年 厚生労働省医政局看護課調べ
病院
20床以上の入院施設を持つ医療機関。医師・看護師・薬剤師などの最低配置人数が定められており、医療を最大限に利用しながら、正常・異常を問わずさまざまなタイプのお産に対応します。陣痛が弱く、お産がなかなか進まない場合の「陣痛促進剤」を使った分娩や、陣痛の痛みを抑える麻酔を打つ「無痛分娩」なども、医師の判断・指示が必要になるため、病院で行われるものです。
病院で働く助産師の配属は、産科もしくは産婦人科。産科医と連携を取りながら、妊産婦・新生児のケアや分娩介助を行います。また最近では、産科医の代わりに助産師が妊婦健診(診察)を担当する「助産師外来」を設ける病院も増えてきています。婦人科も併設する病院の場合は、婦人科の患者さんの看護も担当業務として行う場合があります。
診療所(クリニック)
無床もしくは19床以下の入院施設をもつ医療機関を「診療所(クリニック)」と呼びます。規模としては病院に劣りますが、医療行為を伴いながら、産科医と助産師が連携してお産を行う点に変わりはありません。働くスタッフも訪れる妊産婦さんも大規模病院に比べて少なくなるので、アットホームな雰囲気の職場を求めている人に向いている職場になります。ただし、入院施設がないなどの理由から分娩には対応しないというクリニックも存在します。その場合、助産師としてかかわれるのは妊婦健診までになってしまうため、分娩介助に携わりたいという人は注意が必要です。
助産所
助産師のみで運営されている、ベッド数が9床以下の施設。「女性がもつ自然の力を最大限に引き出す」ということを基本理念とし、妊婦さんと一緒に考えたバースプラン(出産計画)に基づいて、「理想のお産」を目指します。妊婦さんの希望を大切にするため、さまざまなスタイルのお産に対応するのも助産所の特徴。例えば、分娩台を使わず、立つ、しゃがむなど妊婦さんが一番ラクだと感じる姿勢で分娩する「フリースタイル分娩」もその一例です。薄暗い部屋や、畳の部屋で分娩を行う助産所もあります。妊娠時から分娩時まで基本的に1人の助産師が担当をすること、自宅のような温かな雰囲気であることから、妊婦さんと家族のようにコミュニケーションできるのが助産所で働くメリットの一つです。ただし、助産所で行えるのは、妊娠中から母子ともに経過が順調な場合のみ。妊娠経過が順調であっても、分娩時に問題が発生した場合は、提携病院に緊急搬送されることもあります。その判断も、助産所で働く助産師の重要な役割です。
出張専門助産師
自宅での妊婦健診や分娩を望む妊婦さんのところに出張して、必要なサポートを行います。出張専門助産院があるほか、助産所からの派遣、助産師として独立して業務を行っている場合もあります。産前・産中・産後を問わず、一人ひとりへのきめ細かな対応が特徴で、母乳がうまく出ない母親への母乳相談、育児相談、母子へのマッサージなど、産後ケアまで充実している場合が多いです。
産後ケアセンター
出産後の育児支援を目的とした、母親と赤ちゃんが一緒に過ごせる宿泊型ケア施設。芸能人が利用したことがニュースになり、一般にもその存在が浸透してきました。助産師や看護師を中心に、臨床心理士、産後ケアリスト(R)などの専門スタッフが24時間体制でケアを行い、産後の母子が安心してゆっくり過ごせる環境を整えています。母親が赤ちゃんのお世話のしかたを学ぶだけでなく、ヨガやアロママッサージ、カウンセリングなどを受けられるのが、通常の入院との大きな違い。夜間は赤ちゃんをスタッフにおまかせし、ぐっすり睡眠をとることができるため、睡眠不足による疲れやストレスが解消され、「前向きに育児に取り組める」「産後うつのリスクを減らせる」というメリットもあります。
不妊治療専門クリニック
産婦人科の中には、「不妊治療」を専門にしたクリニックも増えています。さまざまな理由により自然妊娠が難しい人の妊娠を、医療を用いてサポートします。不妊治療専門クリニックで働く場合は、「これから妊娠を望む人」が相手になるため、一般的な助産師の仕事とは内容が異なってきます。なかでも一番大切なのは、「患者の心のケア」。身体的にも金銭的にも負担が重い治療に臨む患者の不安を取り除いてあげるのも、助産師の大切な役割です。また、パートナーである男性も患者としてサポートすることになる点も、不妊治療を専門に扱う現場ならではと言えるでしょう。
健所・保健センター
従事する人数は少ないですが、保健所や保健センターに勤務する助産師もいます。地域の子育て支援活動、乳幼児検診の補助、新生児のいるお宅への訪問、育児相談、女性の健康相談など、主に産後の母子の生活をサポートします。保健所や保健センターは地方自治体の機関になるため、働くためには公務員試験を受験する必要があります。
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