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作業療法士に求められる人物は?適性を知る

作業療法士に求められる人物は?適性を知る

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医学の基礎知識、作業療法の専門知識はもちろんですが、「目の前にいるこの人を助けたい」という熱意や、会話やちょっとした動作から患者さんの心身の状態や気持ちを汲み取ることができるコミュニケーション力&繊細さが必要になる仕事です。また、リハビリはすぐに結果が出るものではありませんし、なかなか心を開いてくれない患者さんも中にはいますので、それでも根気よく向き合える忍耐強さも不可欠です。作業療法には趣味や娯楽要素の強い活動も多く含まれますので、一緒になって楽しむ姿勢や遊び心があると、患者さんとの絆が深まり、リハビリにもいい影響が出るかもしれません。

弱っている人に寄り添える気持ち

心身に何らかの問題や不自由さを抱えている患者さんは、将来に不安をもっていたり、生きづらさを感じていたりと、必ずしも皆が前向きにリハビリに取り組めるわけではありません。だからこそ、「患者さんは今どういう気持ちでいるのか」を一番に考えたうえで、相手が困っていることや悩みに寄り添う、思いやりの心が求められます。また、患者さんが心を開き、本音で語ってくれるよう、「私はあなたの味方だからね」という気持ちをしっかり伝えることも大切です。

柔軟な発想

作業療法士としてリハビリを行うには医学的な知識も不可欠ですが、病状だけにとらわれてはうまくいかない場合もあります。これまでの暮らし、現在の精神状態、これからどう生きていきたいかという患者さんの想いにも気を配りながら、「この患者さんにとって必要なリハビリは何か」を考えていく柔軟さが必要です。患者さんにもそれぞれ個性がありますから、Aさんに合った方法がBさんに合うとは限りませんし、逆も然り。一つとして同じ事例はないという姿勢で向き合い、試行錯誤を重ねながら、患者さんの能力と笑顔を引き出せるかどうかがリハビリのプロとしての真価の見せ所です。

遊び心

運動機能の回復に特化した訓練だけでなく、精神の安定や人生のよろこびを得られるような活動も治療の一環として行うのが作業療法。体操やゲームをしたり、ガーデニングをしたり、工作や手芸をしたりと、どんなことでも本気になって患者さんと一緒に楽しめる人は、その「楽しい!」という気持ちが患者さんにも伝染し、リハビリにもいい影響をもたらすはずです。

根気強さ

思うようにリハビリが進まないと、イライラしたりやる気をなくしてしまったりする患者さんも中にはいるでしょう。そんな患者さんの言動に振り回されることなく、大きな心と視野をもって、適切な対応をとることが作業療法士には求められます。「一緒に頑張っていこう」というポジティブさを常にもち、患者さんを引っ張っていける人であれば、患者さんとの信頼関係も自然と深まっていくはず。また、リハビリの成果があまり上がらない場合も焦ることなく、課題・問題を冷静に分析し、粘り強く患者さんと向き合っていけることも重要です。

人が好き、会話が好き

作業療法にとって大事なのは、患者さんがやりたいことや好きなことを尊重すること。そのため、リハビリ中だけでなく空き時間などにも患者さんと積極的に会話をし、その人らしさを知っていくことがとても大切になります。患者さんをより深く知ることにより、その人にぴったりなリハビリプログラムを考えることができるようになるはずです。

観察力

なかなか気持ちを外に出せない患者さんに接する場合は、ちょっとした仕草や表情から、「何を思っているのか」を感じ取れることが大切になります。また、「いつもと違うな、どこか具合が悪いのかな」ということに素早く気づいてあげられるかどうかも、医療職として身につけておきたい視点になります。

多方面への興味、好奇心旺盛さ

作業療法では、家事のほか、創作や運動など、さまざまな活動をプログラムに盛り込んでいます。そのため、普段から自分の身の回りに起こっていることに興味をもち、多方面の知識・情報を蓄えておくことが重要になります。プログラムの内容がより豊かになれば、患者さんも飽きずにリハビリに取り組むことができるでしょう。また、患者さんが好きなこと、やりたいことは人によってさまざまですが、幅広い話題についていくことができれば患者さんからの信頼も厚くなり、作業療法士として多くの人に求められる存在になれるはずです。

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