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調理師の気になる?年収・給料・収入

調理師の気になる?年収・給料・収入

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調理師の仕事は、経験年数を重ね知識と技術を身につけていくことで、収入が上がっていきます。ほかの人よりも早くステップアップするために、自分に与えられた仕事を的確にこなし、次の新たな仕事をもらえるように常に向上心をもつことが大切です。
そうすることで、若いうちから実力次第で、管理職やシェフになれる可能性があります。また、調理師の収入金額は幅が広いのですが、年齢問わず独立してそれなりに繁盛すれば、企業の料理長クラスもしくはそれ以上の年収が早期に望めるでしょう。
お店が評価されれば早々に年収で体感できるレスポンスの速さも魅力の1つです。

調理師の収入はどれくらい?

それでは実際の年収はどれくらいもらえるのかを見ていきましょう。
働く場所、そこでの役割、経験年数や調理師としての実力などにより、調理師の収入には大きな幅があります。「令和元年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)によると、調理師の平均月収は約25.4万円、年間ボーナスは約37.7万円、年収では約342.5万円です。
2019年の調査だと、日本国民の所得の中央値は437万円であるため、一般的に調理師の所得はやや低いといえます。

調理師の平均給与

調理師の平均給与

年齢や経験によって調理師の収入に差はあるの?

それでは、年齢や経験年数によって収入は変わっていくのでしょうか?
まず年齢別平均年収額の推移を見ていきます。19歳までは男性が約247.4万円、女性が約227.4万円でした。その後、年齢が上がるにしたがい年収は増加する傾向にあり、本調査では、男性は50代前半(50~54歳)の約457.9万円、女性は40代前半(40~44歳)の約310.1万円でピークに達していました。

年齢別 調理師の年収推移

年齢別 調理師の年収推移

経験年数による 調理師の収入推移

経験年数による 調理師の収入推移

働く企業の大きさによって調理師の収入に違いはあるの?

次に働く場所の規模によって収入に差が出るのかを見ていきましょう。
平均年収は、規模1,000人以上が約366.4万円で最も高い値となっています。次いで10~99人が約339.1万円、100~999人が約328.6万円でした。一方、年間ボーナスは、規模1000人以上が約42.1万円、100~999人が約39.4万円、10~99人が約33.8万円という結果でした。

企業規模別 調理師の年収・年間ボーナス平均額

企業規模別 調理師の年収・年間ボーナス平均額

調理師は実力次第で高収入が得られる可能性も

本調査だけを見ると、ほかの職業と比べて給与水準は高くない調理師の世界。特に一番下の役職である見習いの場合は月収も低めです。
しかし、実力をつけて一流料理店やレストランで調理場全体を取り仕切る花板や料理長になれれば、収入も高くなります。さらに腕を見込まれて高級ホテルの総料理長などに指名されれば、かなりの高収入が見込まれることもあるようです。また、独立・開業して人気店のオーナーになれれば、高収入が期待できます。重要なのは「料理の腕」といっても過言ではないでしょう。実力次第で高収入が得られる可能性のある職業であることに加え、定年がない職業でもあるので、現役引退後もさまざまな施設で働けるなど、息の長い仕事であることも魅力です。

出典

令和元年年賃金構造基本統計調査(厚生労働省、2020年9月15日更新)

2019年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省、2018年6月7日調査)

取材協力・監修

上杉大介※2020年8月26日更新

調理師。株式会社杉六 代表取締役。高校卒業後、調理専門学校を経てホテル・居酒屋・懐石料理店等の様々な飲食業種で修行。調理技術と共に接客経営業務も経験後、2006年、28歳で独立開業。2011年、株式会社杉六設立。現在も「食(和食)」「お酒(日本酒・焼酎)」全て国産にこだわった業種を展開中

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