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環境科学のここが面白い

私たちの生活に関する身近なところから、地球全体の環境やそこに住む生き物についてといった大きなスケールまで、環境科学のテーマは広がります。身近な興味から始めた地道な研究が、やがて地球環境を保全する手がかりになるかもしれない、そんな可能性が環境科学にはあるといえるのではないでしょうか。(東京農業大学 応用生物科学部醸造科学科 藤本尚志教授)

※このコンテンツは2018年の取材に基づき構成しています

地球環境を保全する手がかりになるかもしれない

身近な環境を支える仕組みがわかる

環境科学の面白さのひとつは、テーマが身近なものであることでしょう。たとえば、水は私たちが生きる上で欠かせないものです。
日本では蛇口をひねればきれいな水が出てくるのが当たり前ですが、安全な飲料水をいつでも提供するには実はさまざまな技術が使われています。使用後の水、いわゆる下水についても、機械や微生物の力で汚れを取り除き、分解し、きれいにして自然に返すという仕組みが構築されています。これらには、環境科学のさまざまな分野の知識や技術が生かされているのです。
このように、環境科学を学ぶということは、私たちが快適に生きていける環境を作り、支えているものを知ることにつながります。

小さな積み重ねが大きな課題の解決につながる

その一方で、環境に関して解決しなければいけない問題は山積しています。また、人間の生活が変わると、新たな問題も浮上してきます。
具体例をひとつ挙げると、海洋プラスチックの問題があります。プラスチックは、どんなに細かく粉砕しても分解されてなくなるということはありません。これらが海に流れると、生き物が餌と一緒に体内に取り込んでしまう恐れがあります。さらに悪いことに、プラスチックは海水中の有害物質を吸着しやすいという特徴を持っています。つまり、私たちが普段便利に使っているものが、巡り巡って海の生き物の毒となってしまっているともいえるのです。この状態を放置していれば、やがては海の生態系が崩れることにつながる危険性もはらんでいるのです。
こうした大きな問題は一朝一夕で解決できるものではありません。しかし、言い換えれば、小さな研究の積み重ねが地球規模の課題解決につながっていくのです。
私は水中の微生物について研究していますが、まだまだ解明されていないことが多く、それが将来どのような形で役立つのかは正直なところはっきりとは見えていません。それでも、小さな発見があれば嬉しいものですし、その一歩一歩が、身近な環境や地球環境の保全につながると信じて研究に取り組んでいます。

取材協力:東京農業大学 応用生物科学部醸造科学科 藤本尚志教授

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