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看護師のズバリ!将来性は?

看護師のズバリ!将来性は?

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「2030年には、日本の人口の3人に1人が高齢者」になると言われています。そのため、病院、老人ホーム、訪問看護サービスなどの分野で、看護師のニーズはますます伸びていくと予想されます。看護師志望者自体は少なくないものの、仕事がハードで辞めてしまう人や、結婚や出産のタイミングでの退職や、夜勤・残業のないパートへの配置換えなどにより、看護師はただでさえ慢性的な人材不足。よほど条件にこだわらない限り、働く場所に困るということはないでしょう。

高齢者看護のニーズがいっそう高まる

高齢化社会の到来により、老人ホームや訪問看護サービスの利用者が増え、看護師のニーズも高まりを見せています。病院においても高齢者の入院患者、特に認知症の症状をもつ患者さんへの対応が問題の1つになっているようです。例えば、判断したり決定したりする力が低下している患者さん、着替えや食事の仕方が分からなくなる患者さん、話したり書いたりする際に言葉の理解に支障がある患者さんなどに対しては、ゆっくりとゆとりをもって関わっていく必要があります。しかし、慢性的な看護師不足のなかではそれも簡単なことではありません。患者の高齢化に備えた看護師の人材確保も、医療の現場における今後の大きな課題になることは間違いないでしょう。

専門的な知識をもつ看護師が求められる傾向

看護師と同じく、特に地方においては医師不足も深刻な問題とされています。そのため、医師のマンパワーが足りていない医療現場においては、それをサポートできるだけの力が看護師に求められています。
とはいっても先に説明したように、看護師の業務は「保健師助産師看護師法」で規定されています。
看護師に求められるのは、患者が抱える疾患についてのより深い知識、また、医師が決定した「治療方針」を正しく理解し必要な治療が最善の形で行われるように医師および患者さんをサポートすることです。
患者さんのケアをするにあたっては看護チームで「看護計画」を立てますが、その精度を高めるためにも、患者さんの状態をどれだけ医学的に把握できているかどうかは重要なポイントになります。実際に、特定の看護分野において熟練した知識や技術をもつ「認定看護師」にステップアップすることを目標にしている看護師も多く存在します。「一般的な看護師+α」の力をつけることは、患者さんのためであるのはもちろん、看護師としての自分自身の市場価値を高めることにもつながりますので、選択肢のひとつとして心に留めておいてもらえたらと思います。

取材協力・監修

岡田千夏※2020年9月3日更新

腎臓内科病棟・人工透析外来・精神科/心療内科病棟・介護施設等勤務を経て、現在はライフワークバランスに合わせて、地域にお住まい・お勤めの方のためのニーズに応じた地域医療に貢献する皮膚科クリニックで7年目。看護師長としてスタッフへの教育を通して看護レベルを底上げしたり、クリニック全体の動きを意識することで、地域の患者さんの生活の質の向上に携わることができる環境に感謝とやりがいを感じ、そこから学び自分らしい生き方を追求している。

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