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地域に根差して住民の生活向上にかかわる仕事を行う地方公務員ですが、業務で感じている楽しいこと、大変なことにはどのようなものがあるでしょうか。ある地方公務員の個人的な意見を踏まえて、楽しいこと、大変なことを紹介しましょう。
楽しいこと
一番楽しいと思うことは、困っている人を助けられることだといいます。仕事とはいえ、社会貢献になることをしているという自信がもてるそうです。世の中にはベンチャー企業やスタートアップ企業など、新しく発展していく企業や分野がありますが、地方公務員の仕事は地域に根差していて生活に必要なことであり、絶対に欠かせない分野にかかわっていることになります。自分が重要なことをしているという意識があるそうです。
個人的には、仕事とプライベートは分けたいと考えていると、ある地方公務員は話します。現在の業務は児童扶養手当の担当であり、窓口には毎日のように離婚した人や困っている人が来るので、どちらかというと楽しい雰囲気ではありません。そのため、なるべくプライベートは別のものとして考えたいので、同じ職場の人ともあまり交流はないそうです。自宅でじっとしているタイプではないので、さまざまな場に出かけて楽しんでいるとのことでした。
橋を洗うイベントに参加
公務員の友人に誘われて、国家公務員と地方公務員を繋げて、大学生をも巻き込んだ会に参加したそうです。橋を洗おうというイベントで、街を繋げる橋を自分たちの手できれいにしようと、企業がタイアップしていたそうです。30分から1時間ぐらい、近くの人とおしゃべりしながら、タワシでごしごしとみんなで洗ったのだとか。最後は高圧洗浄で仕上げたそうですが、ゴザを敷いて食事をして、いろいろな人がいてとても楽しかったそうです。「何だかすごくいいことをしたような気がして、とても気持ちが晴れ晴れとした」ということでした。
大変なこと
住民票などの書類が必要な場合は別として、生活に満足している人は基本的には行政の窓口には来ません。来るのは日々の暮らしに困っている人が圧倒的に多いそうです。不安定な生活のせいで精神的にもストレスを抱えており、なかには窓口でそれを発散してしまう人もいます。そういった場面に遭遇すると、心が痛み、大変な仕事だと感じるとある地方公務員は話します。
地方公務員には、生活が安定していない人を支える仕事という側面があり、難しいこともあります。ただ、福利厚生の法定制度が整っていなかったころに比べると日本は発展したと思うそうです。生活に困り不安を抱えている人たちにどう寄り添っていくかについては、いつも悩んでいるということでした。
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