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大学教授の20年後、30年後はどうなる?

大学教授の20年後、30年後はどうなる?

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テクノロジーが急速に発達し、特にAI技術の進歩には驚くほどのものがあります。AIが生活や仕事にどのような影響を与えるかが話題になることも多いですが、大学教授という仕事にとって、どう影響するのでしょうか。大学教授の今後について、AIが与える影響や共存の観点から予想してみます。

AIの発展と共に出てくる課題や疑問に取り組む

大学教授・研究者が行っているのは、定型化されたような仕事ではなく、世の中のわからないことに切り込んでいくという側面が強いものです。また、AIが発達することで生じる可能性がある課題や疑問について、どう解決していくかを研究することも、大学教授の役目と言えるでしょうし、果たすべき役割だと語る大学教授もいます。
つまり、AIの発達の先には何があるのかを考えたとき、有用なアイデアやおもしろいことを思いついたとしても、それが世の中に役立つかどうかわからない時点では、行政や企業では取り組みづらい一面も少なからずあります。
その点、研究者は異なるスタンスで取り組んでいます。もちろん、研究費を出してくれる行政や企業などの存在は必要です。ただ、社会的な貢献やビジネス的な成果ということを意識しすぎることなく、大学教授が興味をもってさえいれば、研究に取り組むことが可能となるそうです。
なかにはどんなに努力しても目指した成果が出ない場合もありますが、それが許容されているとも言えます。
AIでできないこと、AIの先を行こうとするのが大学教授の発想であり、そういった意味ではAIの発達によって大学教授という職種がなくなることは、考えにくいのではないでしょうか。

ルーチンワークであればAIにまかせられる面も

普段の業務におけるAIとの共存という意味では、今後もAIが進化していくことで、さまざまな作業をまかせられる場面も出てきそうだと、話を聞いた大学教授は推測します。
AIは簡単に言ってしまうと、プログラミングに従って自己学習し、そこから最適な解を出すものと言うことができます。そのため、ルーチンな作業は得意なはずです。
例えば、テストの採点や、学生が書いている様子を見てどこで迷っているかを判断してデータ化するなどの作業は、AI向き。うまく切り分けることで共存できることでしょう。
ただ大学という場が、基本的には大学教授も学生も考えて学ぶところという側面が強いので、もし研究などがAIによってルーチン化してしまったら、その時点で気づきや学びがなくなってしまう危険性もあります。
今後AIはいろいろと導入されていき、AIと業務を共有することで働き方が変わり、より効率的に時間を使えるようになるでしょう。そうなると、研究に対する自由度が上がると考えられますが、その分、求められるスキルは今以上に高くなりそうです。
人それぞれ得手不得手がありますので、そういう部分を埋めてくれるようなAIの出現に期待したいところだと、ある大学教授は言います。

取材協力先 川原 晋

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